ぴぴのママさんへ。
想像妊娠〜想像出産〜想像育児、この一連の流れを発情のたびに繰り返すメス犬は多いですね。
子孫を残そうとする本能ってこんなにもすごいものかと私も思います。
実際には妊娠していないのに妊娠しているように振る舞って産室を作ったり、おもちゃを抱え込んでお乳をポタポタ垂らしたりするのは性ホルモンが過剰に分泌されるからです。脳が「産め、産め」と命令を出すからですね。
体が擬似妊娠状態になると子宮や卵巣や乳腺が腫れたり充血したりと常に刺激を受けている状態になります。これを発情のたびに繰り返すことはけしていいことではありません。乳腺への影響が最も強く、乳腺腫瘍(良性のものもありますし悪性のものもあります)の一因になります。
避妊手術(不妊手術)は生殖器の病気の最大の予防です。病気になるかもしれない部分を取ってしまうことは、その病気の心配がゼロになるということですから。また、発情のたびのイライラが減ります。産みたい、オス犬に会いたい、交尾したい、そういう気持ちが薄れて心身がおだやかになります。
産みたいのに産めない・・産める体なのに産めない・・それがメス犬にとってすごくストレスになることはたしかです。