かりんさんがダルメシアンくんから信頼されていればすべてはうまくいきますよ。

かりんさんはダルメシアンくんから100パーセントの信頼を得ている飼い主さんですか? ダルメシアンくんと会話ができますか? ダルメシアンくんの心の中がよ〜くわかりますか?　ダルメシアンくんがかりんさんの足元へきた・・何か言ってる・・何を言っているか即座にわかりますか? おなかがすいたのか、かまってほしいのか、お散歩に行きたいのか・・犬の言葉がわかりますか?
犬の心の中がわかる飼い主に飼われていれば、犬は飼い主の心の中がわかるようになります。そういう犬は、仔犬たちを受け入れてほしい、敵意をもって噛みついたりしないでほしいという飼い主の希望をちゃんと理解します。

仔犬を抱っこしてダルくんと対面させるのはおすすめしません。それはダルくんにヤキモチを妬かせることになり、仔犬を憎らしく思う原因になってしまいます。仔犬は床に降ろし、かりんさんは常に仔犬とダルくんの間に位置取りをして双方が近づくのを見守ってください。ダルくんの背後にいると「それ行け、あのチビをやっつけてしまえ」になりますから注意してくださいね。また、仔犬の背後にいるとダルくんに「ボクを捨ててあいつらの味方になったの?」という思いをさせてしまいます。かりんさんは必ず両者の間にいるようにしてくださいね。
それさえ守っていれば、吠えようが噛もうが何をしてもいいんです。殺しさえしなければいいんです。吠え合ったり突き飛ばしたり追いかけ回したり噛みついたりは犬同士が仲間になるためには必要なことであって、それを避けていてはいつまでたっても犬同士は相手の存在を認めません。噛みつくことに気をつけるのはいいことですが、噛みつくことを恐れないでください。噛みつくことで犬は犬同士の暮らしを安定させようとするのですから。

4.5ヶ月ちゃんの性格をそんなに気にすることはないと思いますよ。攻撃的だとか反抗的だとかは言い方を代えれば意思がはっきりしているということです。そういう子は将来きっと喜怒哀楽の明解な、つきあっていておもしろい犬になります。ゆったりとおだやかに接してあげれば素直で賢い犬になりますよ。

10歳の先住犬がいるところへ仔犬を2匹というのは先住犬にいろいろな面で我慢や苦痛を与えるものだということを心に留めておいてください。仔犬たちが大きくなって元気はつらつの若犬の頃にダルくんは老境に入ります。同じように動きたいと思っても身体がいうことをきかなくなります。なにかにつけて「いっしょに行動できない」「取り残される」「孤立する」「孤独感」を感じます。それをフォローしてあげるのはかりんさんの役目ですからね。ダルくんがつらい思いをしていないかだけは常に気配りをしてあげてくださいね。