もし私がかりんさんの立場なら、不自然な状況は作らないようにします。ダルメシアンくんがありのままの状況を受け入れるには、不自然な状況や人間の作為が邪魔になるからです。
自分の足で歩ける生き物を抱っこしているのは不自然、同じ空間にいるのに小さい2匹はサークル内にいてあとの1匹がサークル外にいるのは不自然、2匹のチビがいるのに1匹だけサークルから出してもう1匹はサークルに残しておくのは不自然、だから、もし私なら最初から仔犬2匹をフリーにして先住犬に会わせます。そして先住犬が異常に緊張したり興奮したりしないよう静かに声をかけながら見守ります。
先住犬はチビたちに対して興味津々のはず。興味があるのに近づけなかったり近くにいる時間を制限されたりしてはイライラがつのります。それこそがいちばん心配しなければならないことです。
長い年月いっしょにいるかりんさんならダルメシアンくんの心が読めると思います。あ、仔犬がうろちょろして警戒しているな、近づかれて困っているな、ちょっかいを出されて怒っているな、など。その心の動きに合わせて「大丈夫だよ、平気だよ」と声をかけながら見守ってはどうでしょうか。