イヌ掲示板過去発言No.1100-200509-46
Re:子犬の躾について・・ |
投稿日 2005年9月10日(土)02時16分 投稿者 パールちゃん
りえこさんへ。 まず、トイレのこと。 シートを噛みちぎってもいいんです。くしゃくしゃにしてもいいんです。 飼い主が「そんなことしちゃダメ」と思っていると犬はそこが好きになれません。 どういう使い方をしようがいいんです。そこで排泄をしてもらうという目的さえ叶えばね。 犬トイレで人間が犬にしていいことはひとつだけ・・<誉める>だけです。 排泄に関しては<トイレでできたら誉める>以外の態度をぜったいに犬に見せないことが肝心です。 トイレ以外のところでしちゃってもぜったいに叱ったりいやな顔をしたりブツブツ文句を言ったりハァ〜とため息をついたりしないでくださいね。犬はちゃんと人間を見ています。排泄のことで人間が気分を害しているのを察知するとトイレを覚えないばかりか排泄を我慢するようになって病気になってしまいますから。 トイレしつけスプレーやおしっこのニオイをわざとつけるなどの小ワザは必要ありません。とにかく、しそうなときすぐに抱き上げてトイレに降ろしてください。トイレに降ろしたとき10回のうち1回でもちゃんとそこでシーしたら思いきり誉めてください。トイレのお勉強はひたすらこの繰り返しです。 トイレをケージの外に置いているということは、ケージにいるときはトイレに行けないということですか? それはまずいです。トイレにはいつでも行けるようにしておかないとあちこちでする習慣が身についてしまいますよ。 鼻で砂をかけるような仕草でトイレシートをくしゃくしゃにするのはおしっこの匂いをつけすぎているせいです。犬は自分のおしっこの匂いが身近に強く残るのを嫌いますから。 次に、甘噛みのこと。 「噛む→遊ぶのをやめる→落ち着く→遊ぶ→噛む→遊ぶのをやめる」ではなく「噛む→じゃれて歯を当てる程度の噛み方ならそのまま遊び続ける→牙を立ててギリギリ強く噛んだら痛いっ!と声を上げる→その声で犬がびっくりしたら噛まれたところを犬に見せる」をしてみてください。噛むのは一切禁止にするのではなく、遊びを通じて噛ませながら<強く噛むのはいけない>を教えていくのが重要です。自分の牙が相手にどんな思いをさせるのか、その加減をわからせることが大切なんです。噛むのは一切禁止にしてしまうと加減を覚えることができず、そういう犬はいやなことがあったときにいきなりガブリと相手を噛む犬になってしまいます。成犬になってからも噛む犬は仔犬時代に加減のレッスンをしなかった犬です。 そして、首輪。 首輪は慣れです。いやがっても、すねても、ふてくされても、しょんぼりしても、今からつけて慣れさせてください。「似合うよ、かわいいよ」とおだててあげたり、頭をなでるときに手をすべらせて首輪もなでると犬は首輪をつけていることがだんだんうれしくなっていきます。仔犬はどんどん首回りのサイズが変化しますからきつすぎずゆるすぎずのチェックを毎日必ずしてくださいね。ゆるすぎるとどこかに引っかけて首吊りしますから気をつけて。 最後に・・ 「しつけをしなきゃ」と一生懸命にならなくていいですし、覚えてもらいたいことの習得度に一喜一憂しなくていいですよ。犬は話せばわかる相手です。たくさん話しかけてあげてください。その言葉を聞いて犬は自然に<していいこと・しちゃいけないこと>を理解します。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |