獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200509-82

Re:老犬のフェラリア予防
投稿日 2005年9月16日(金)02時37分 投稿者 パールちゃん

CHAkunさんへ。
もし今日16歳くんが蚊に刺されてフィラリア子虫が体内に入ったとします。子虫は3ヶ月間くらい皮膚の中に留まって脱皮を繰り返して成長したあと血管の中に移ります。血といっしょに体内を移動する子虫は老化によってもろくなっている血管の内側の壁を傷つけたり血管の細い箇所に詰まったりします。老犬にとってはそれだけのことでも致命的です。今後もう薬は飲ませないのならそのようなことが今から3ヵ月後には起こってしまいます。そして来年の夏にはフィラリアは肺動脈に住みついて成虫になり、血流障害や呼吸困難を引き起こして16歳くんを日々苦しめます。そうなったらもうなすすべはありません。薬も手術も危険です。苦しんで苦しんで苦しみ抜いて犬は死んでいきます。
どうか、ご両親が知人から聞いてきたことを一方的に信じてしまうことがありませんように。高齢犬にとってフィラリアの薬の安全性はどうなのかを、かかりつけの獣医さんから説明を受けることをおすすめします。

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