投稿日 2005年12月28日(水)10時39分 投稿者 プロキオン
この点については、基準がありません。 すべて自由診療であって、統一することがいけないというのが、公正取引委員会か らの指導のようですから。
1000円で月に1回も、500円で2回となるのも、診察の都度というのも、全 て経営者の考え方ひとつです。 日本獣医師会のような全体をまとめる大きな組織が指導するということが「カルテ ル」とみなすという見解なのですから、料金については、せいぜい仲間内の申しあ わせくらいしかできないです。
でも、ワクチンやフィラリア予防の料金のようなものは、あまり差がありすぎても 不自然だと思います。技術や病態による差が存在するのは、いたしかたありません が、そうでない項目については、「価格」があってもよいのではないかと私は考え ています。 「サービス業」に位置づけられていますから、料金は安ければ安いほど良いという ことになるのでしょう、そのために統一料金はまかりならぬということなのですが 、獣医師自身からみれば、「獣医療」といえども「医療」の一端のつもりでいます。
例え相手が動物といえども、生命あるものですし、安全がかかっているうえは、安 かろう悪かろうであってはなりません。 最低限の規制は必要ですし、客引きのための料金が横行してもならないと思います。 むちゃくちゃな料金というのは論外なのですが、ある程度の統一料金が合った方が 飼い主さんも判断しやすいのではないかと思います。 そうしないと、この部分で低料金にしておいて、こっちでその分を取り返すという ような料金システムになってしまいます。そうなると、患者さん自身が個々の診療 内容と料金を比較して、実際には高額なのか低額なんかを判断しなくてはなりませ ん。 そして、残念ながら、個々の診療内容の原価とか過剰な投薬とかは、患者さんには 把握できないことのように思います。 知識や技量、そして労力(献身性)を考慮していない「保険制度」というのも、良 くないと考えているのですが、まったく何もなくて、判断のすべてを客(患者側) にまかせてしまうというのも、どうかと思うのですが…。
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