イヌ掲示板過去発言No.1100-200602-96
はたのさんへ |
投稿日 2006年2月10日(金)18時52分 投稿者 りんママ
>どうですか? あら、ひっど〜い。(笑) あらら、これは、出版社の煽り書評ですね。今回改めて見ました。そんなことが書いてあったのね。 自分の言葉で書評書いて良かったわ。 でも煽り部分は第3章 子が死んだ時の母のショック;の章に関しては、私は、まったく感動はしませんでした。 それよりも、冷静に精神的ショックで死ぬなんてのはありえない(当時としてはそう結論せずにはいられなかったのでしょうが) 要約すると-----「母性が薄いと見られていた母犬が仔犬の死亡ののち、後を追うように程なく急死した。急死の3日前から餌にも関心を示さず、涎を流し四肢の硬直や動作緩慢などがあった。解剖所見で器質的原因が不明なので、仔犬が死んだ為に母犬が精神的ショックが原因で死亡。」と結論付けしていますが、解剖所見結論で、右心不全により大循環系鬱滞による循環不全と思われる。外症や腫瘍はなかった・・・。解剖したのは獣医師ではなく外科医でした。まぁ、私はちょっとお涙頂戴的結論付けには懐疑的です。ちなみに犬はフィラリアに感染しており、左、右心房心室ともにフィラリアが寄生。-----といえば・・・思い当たるのは、前後の急性フィラリア症の可能性はどうなんだろう。1982年当時は、現在のような予防薬も一般的ではないし、予防知識なども殆ど皆無でしたから感染しててもおかしくはないですけど。 >ドーキンス/社会生物学以前の擬人化 まではいかないと感じていますが、時折、犬寄の言葉で可哀想ともあり、本当であれば実験を続けなければならないのだがと、本人もそこらは心得ているように感じましたよ。 ご本人も書き出しの中で、「犬の行動の客観的な観察記録とは、とても言えないでしょう。そうした専門書にするつもりは初めからありませんでした。(動物行動学は門外漢であり児童臨床 心理学者)犬の母子、兄弟、群れの生活の日々の出来事などを通して、私たちの、子供とのふれあいを考える一助にでもなりましたら幸いです。」とあります。 とはいえ、犬の常道行動や母親から早期隔離された犬(人)の母親と子供の関係。 子が母親を慕わない、あるいは母が子を拒絶する理由。 群が子を受け入れる条件と環境に適応出来る子と出来ない子(問題犬)の別れ道。 適応が出来ない子が群から受ける虐待と虐待を受けた子が自分より弱者を攻撃する虐待連鎖。 などについては、よく観察されていますよ。 私の今の興味は、『イヌのドーパミン受容体D4遺伝子』です。 遺伝子情報だけで決まるのではなく、環境因子によっても性格は変わると言うことが、上の本でもわかりますが、アジア原産犬、柴犬気質などウチの犬はどうなのか、以前、村山美穂さんの論文を読んで以来興味津々。 モンティ・ロバーツ「馬と話す男」ですね。「馬と話す女」ならsutemaru先生ですよ。(笑) 彼のサイトでは、馬の話に耳を傾ける『The Man Who Listens to Horses 』とコメントがありますから、根底はいずこも同じということですね。 >んなもん、半世紀も前にローレンツ、ティバーゲンらが詳述してるじゃないか! という気がして。 賛成。本当に営業がかかってますもんね。 何年か前に発売になった時、「世界で初めて撮影に成功」の売り言葉に乗せられて買った感想が、「これなの?!」目新しい事は無かった。(笑)
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