イヌ掲示板過去発言No.1100-200603-96
首輪補足 |
投稿日 2006年3月28日(火)01時06分 投稿者 はたの
必要性についてはりんママさんに言われる通りですが、少しく補足しておきます。 イヌに取り付けておくべき情報は、対行政向けと、対拾ってくれた人向けに大別できます。拾ってくれた人がみながみな、行政に届けてくれるわけではありませんから。 行政向けとしては鑑札が良いのですが、細い二重リングでぶら下げるのはあまり確実ではありません。落としやすいのです。 首輪に縫い止めるのが良いのですが、鑑札だと小型犬の首輪に対しては幅が大きすぎるきらいがあり(柴ならギリギリ)、また、かかる費用の割に品質がしょぼくて、十数年の使用には耐えない、文字が読めなくなる、刻印もつぶれてしまう、という問題があります(いつか、どういう方法で仕様や業者が決められているのか調べてみようと思っています。今時の競争入札だとしたらお粗末すぎ、競争入札していないとしたらそれも問題)。 なので、我が家では、鑑札は保管しておいて、注射済票を首輪に付けています。これなら毎年交換できます。 上下の穴両方を使ってしっかりと首輪に縫い止めます。縫い糸は、ケブラーの8番、針はメリケン針(それもできれば、双鳩印か双鳳印)の9〜7番ぐらいが適しています。いずれも大きめの手芸店で入手できます。普通の縫い糸ですとすぐにすり切れてしまいますし、和裁の針は硬いものを縫おうとすると折れるか曲がるかですから。革の首輪なら下穴は開ける方が楽でしょう。 他のイヌと遊ぶ機会が多いイヌの場合、注射済票の保護と、遊び相手の口の保護のため、透明なビニールテープで巻いておくのもよい方法です。 対拾ってくれた人向けには、より判りやすい情報が必要です。首輪に記すことができて、かつ読み取りやすい(迷子札やカプセルは落としやすく、見過ごされやすい)ためには、情報量が限られますから、よく整理しなくてはなりません。最重要なのが飼い主の電話番号です。次いで、イヌの個体名か、飼い主の名字ということになります。このあたりは記せる字数と相談になります。 大切なのが記しかたで、布/革の首輪に油性ペンで書く、別のものに書いてビニールテープで巻き付けるなど試しましたが、いずれも長持ちしません。最終的には、ナイロンの首輪に刺繍、ということにしました。汚れても、紫外線で色が飛んでも読み取れます。作ってくれる業者は検索で見つかることでしょう(一針ずつ自分で愛情込めて刺繍してもいいんですが)。 イヌの首周りマイナス注射済票固定スペースマイナス接続のプラ金具ETCのスペース、の残りりが刺繍可能な範囲なので、依頼時には少し計算が必要ではあります。我が家では、成長が終わった段階で誂えることにし、長さ調節金具を取って(代わりに前記ケブラーでしっかり縫い止める)「個体名+電話番号」のスペースを確保しています。太る秋冬には少しきつめ、春夏には少しゆるめ、にはなりますが。 入れ墨やマイクロチップには大いに利点がありますが、その利点を活かす環境が整っていない現状では首輪に依存するしかなく、であれば、迷子札の有り様に注意を払うことが大切でしょう。 ただし、逃がさないようにする(花火・雷要注意)、呼びが効くように訓練しておくのがより大切なのはもちろんです。うちの近くでは、いなくなってから数年経つのにしばしば新しく張り替えられている、逃げた時にすでに十数歳だったイヌの張り紙があります。客観的に見ればほとんど希望はありませんし、飼い主のかたもそれを頭では理解しておられはずです。が、諦めきれないのでしょう。そうした悲劇の予防には多少の手間は安いものでしょう。
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