イヌ掲示板過去発言No.1100-200605-90
re: マダニについて |
投稿日 2006年5月26日(金)11時58分 投稿者 プロキオン
バベシア病とライム病についてお尋ねですが、これは人間ではなく犬の症状につい てですよね? バベシアは、ピロプラズマ病ということになりますが、本来は牧野衛生の方の話でし て、ダニによる吸血によって媒介されるために山野に放牧されている牛の間で問題と なります。 犬の場合も山野に頻繁に入る犬ですと、感染の恐れなきにしもあらずなのですが、牛 とやや赴きを変えるところは、闘犬等によって咬傷からのダニの媒介を介さない感染 もある点です。 逆に言いますと、バベシアの汚染牧野でなければ、汚染されていない山野に生息する マダニに吸血されたのでなければ、疾病としての感染の心配はあまりないということ になります。 マダニ自身がバベシア原虫を保有しているか否かが肝心な点です。 症状は、発熱や黄疸・貧血、脾腫等が知られていますが、慢性化してしまっている症 例については、明確ではないかもしれません。 ライム病は、犬についての症状は存じません。一般的には人間の疾病として扱われて いるはずです。 75年にコネチカット州のライムに由来して命名されたように聞いています。 病原体は、ボレリアであり、悪寒・発熱、リンパ節の腫れ、脾腫というように同じよ うな症状なのですが、人間の場合、風邪やインフルエンザと誤認されてしまうことが あり、早期の治療が開始されないことがあるそうです。 どちらの疾病についても、ダニは病原体の媒介者にすぎず、ダニが病原体に寄生(感 染)されていなければ、問題とはなりません。
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