獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200607-103

Re 睾丸腫瘍
投稿日 2006年7月18日(火)17時01分 投稿者 けりーずはうす

睾丸腫瘍についての治療法は、残念ですが、外科的に切除することでしょう。
抗がん剤を使用するにしても、癌の種類を特定しなければ、使用する薬剤も特定が難しいのです。
その種類を特定するためには、結局麻酔をかけて患部の組織を採取し、検査にまわす必要があり
それならば、いっそのこと全てを切除してしまおうということになるのです。

さて、>以前全身麻酔をして腎臓に影響がでたことや、12歳半という高齢ということを考慮して麻酔は出来る限り避けたいと思っています。
これは、主治医の先生の判断も含めてのご意見でしょうか。それとも、りりききさんのご判断でしょうか。
であるならば、今一度主治医の先生にご相談なさったほうがいいと思いますよ。
本当に次回麻酔をかければ、命を危ぶむような腎臓や全体の状態であり、麻酔をかけるよりも
睾丸腫瘍を摘出しない方が犬は長生きをしてくれるのか・・・(ここが大事なポイントですよね)

麻酔についてはどんな場合にも危険はつきものであり、高齢となるとなおさらです。
「癌摘出」は90%は高齢動物において行なうもので、開業医であれば、よほどの危険性がある
もしくは摘出を行なっても、長く命は望めないなどの理由がない限りには手術をすすめないとは
発言しないでしょう。

癌とは大変難しい問題をはらんでいる疾患です。私も何度か、がん治療において何を優先させていくのかなどを
発言してきました。長くなるので省きますが、りりききさんも、もう一度ご家族を含めて話し合われてみたほうがいいかもしれません。

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