獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200608-56

Re 成犬のトイレのしつけ
投稿日 2006年8月18日(金)13時56分 投稿者 けりーずはうす

何か、犬のしつけの本などは読んで見られたでしょうか。
トイレのしつけは、成犬だろうと、子犬だろうと方法は同じなのです。
トイレのタイミングにトイレまで誘導し、そこでしたら褒めちぎる、これに凝縮されます。

しかし、排泄をあちこちにされるというストレスは理解できます。できますが、私はまず今は人側の気持ちよりも
犬の気持ちになって考えていただきたいと思っています。

>凄く臆病で自己主張がなく、尻尾がいつも足の間に挟まってます
これは、おっしゃるとおり、犬は一番感受性の強い時期に、人に話しかけても笑いかけてももらえなかったので、「人とは餌をくれるもの」としか理解していないと思われます。
感情がないのです。痛いことをしても、怒りませんし、鳴くこともないはずです。
つまり、病気をみつけるのも困ることになります。
ならば、今すべきことは、人とは、安心、安全な寝床とたっぷりの食事を用意してくれる存在であると思わせることだと思います。

犬のしつけ本にもあるように、大き目(畳一畳ぶんくらい)のサークルの中に、バリケンなどを用意し、そこにタオルなどをひいて
寝床を用意します。そしてバリケンの横にトイレを設置していつでも排泄ができるようにしてあげてください。
また、排泄をしているのが分かった時は、やさしく声をかけてあげましょう。
いいんだよー。ここで排泄してもいいんだよーって。決してしかってはいけません。

そして今は、極力サークル内で生活をさせていきましょう。サークルの中から人の会話を聞いたり、どういう場所か
観察しているはずです。
無理にサークル内から出したり、抱いたりするのは不安を植え付けてしまいかねません。
「この人は絶対に自分を守ってくれる、ここは安全な場所だ」と思えば自然と自分から
サークルから出てくるようになるでしょう。
もちろん、サークルのドアを開けておいて、何かあったときはすぐにバリケンに身を隠せるように留意してみてはいかがでしょうか。

スワレやマテのコマンドは食事の度に教えればできるようになるはずです。
でも、焦ってはいけませんよ。
できれば極力笑顔で対応してあげてください。
そして象の歩みのようにちょっとずつ、人と距離が縮んでくるでしょう。

しつけも大事ですが、「信頼される」事の方が、今は重きを置いて欲しいことです。
信頼関係が生まれれば、自然と犬はリーダーの指示に従うのです。

1年後くらいかな、気づいた時には、普通に鳴いたり、笑ったりする犬になっていますよ。
がんばってください。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。