ただの飼い主です。
心奇形の犬と暮らしています。

　その獣医さんはどんな検査をして「弁の異常」とおっしゃったのか分かりませんが、聴診など通常の検査では「心臓に異常がある」ことまでは分かっても、どこにどんな異常があるかまで特定することはできません。できれば、循環器の得意な獣医さんを紹介していただいてきちんと診断してもらうことをお勧めします。結果として同じような治療法を勧められることもあると思いますが、専門医に診ていただいた上での方が、飼い主としては安心だと思います。

　一般的な話としては、心奇形があって症状が出ている場合は、症状に応じて、利尿剤、強心剤、血管拡張剤などを飲み続けることになります。基本的に「薬による完治」はなく、「薬による症状のコントロール」を行うのです。ただ、奇形の中身によっては、外科手術がで治すことが可能な場合もあります（限られた医療機関で、ということになりますが）。

　ちなみにうちの犬は、初めの病院で「弁がおかしい。薬を飲み続ける必要がある。長生きはできない」といわれましたが、紹介してもらった専門医には「心房の壁に穴が開いているが、普通に暮らせるし、寿命が短いということもない。薬は今以上の症状が出るまでは必要ない」といわれました。前者では、聴診、レントゲン、心電図、普通のエコーでの検査をしました。後者では、聴診と心電図のほか、心臓内の血液の流速や流れの方向を測ることができるカラー・ドップラーという特殊なエコーを使いました。