イヌ掲示板過去発言No.1100-200610-56
RE トイレの躾け |
投稿日 2006年10月22日(日)22時57分 投稿者 はたの
イヌが排泄をコントロールできるようになるのは、1歳以降である、ということを踏まえるべきです。 >けりーずはうすさん。アナタの「イヌの行動に関する知見」が不十分であることは何度か指摘申し上げました。もし対象が純獣医学領域でもこのレベルのご見識を披露なさいますか? さて、イヌが「ちゃんと」排泄をコントロールできるようになるのは、(断種処置の有無にかかわらず当該犬の主観で)性成熟したころです。つまり、よその犬のオシッコの臭いを嗅いで、なにやら考えてからシッコする、ということです。 より若くてもある程度のコントロールは「条件付け」を行うことで可能ではあります。しかし、生理的な裏付けがない条件付けになりますから、労多くして益少なくなります。その過程でイヌとの関係性を壊してしまうリスクは大きくなります。 イヌの排泄をなんとかしようと苦労すればするほど、イヌは排泄を何か特別なものと考えて身構えてしまいます。こじれます。 発想を変えましょう。どこで排泄するかは大きな問題ではありません。今日もまた、いいシッコ、いいウンチをしてくれたことにまずは感謝しましょう。感謝しつつ片付けましょう。理屈からいえばトイレで排泄したら誉めるべきですが、それも忘れましょう。どこで排泄するか見張る目が悪影響を及ぼすのです。変に期待して、期待はずれだからとイヌに当たったり文句言ったり嫌み言ったりしていると関係性がおかしくなります。イヌとケンカするためにイヌを飼ったわけではないはずですよね。 黙って片付けるのに徹していれば、いずれ、トイレでやります。その時期は、うるさく気にした場合と変わりません。しかしうるさく気にした場合は、イヌとの間に無意味な軋轢の痕跡が残ります。 おがむ気持ちになりましょう。今日も健康でいてくれた、いいシッコしてくださった、いいウンチしてくださった、ああ良い子だなあ、と。 結局のところ、そのほうが早いんです。猪口才な工夫するより。
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