イヌ掲示板過去発言No.1100-200612-17
Re,歯が抜けた |
投稿日 2006年11月11日(土)10時12分 投稿者 けりーずはうす
私は、その歯がないと寿命が縮むという実験は知らないのですが、もともと犬や猫は咀嚼をするために 歯が存在するのではなく、身を守ったり、捕食をし肉を引きちぎる為の機能なのです。 ですから、臼歯(奥歯)は人のように臼状に平らではなく 尖っていますよね。 今の犬は特に、ドッグフードという、ほとんど噛まなくてももともと食道を通る大きさに加工されたものを食べていますので さらに咀嚼をする必要がなくなっています。 つまり、気をつけていないと、土台の歯茎の部分が弱くなりがちということですね。 また、ついしてしまいがちなことですが、口をなめられたり、人が口移しのような形で人の唾液、つまり口内細菌を 犬に渡してしまうと、本来は存在しないはずの細菌が口の中で繁殖し、歯周病が年齢より早く進んでしまう可能性が高いでしょう。 最近の研究では、人の心筋梗塞の原因として口内細菌が関与しているケースもあるというのを聞いたことがあります。 これを動物にも当てはめるても同じことが言えるでしょう。 歯周病から細菌性の心筋炎や腎盂腎炎になることは昔から言われていることです。 歯周病になれば当然土台が弱くなるわけですから、歯は抜け落ちやすくなります。それが寿命と関与しているということかもしれません。 さて、今後の対処としてはすでに弱くなってしまった土台を強くするというのは難しいでしょうから 歯周病の管理をなさるほうがいいでしょう。 これについては投薬や、歯磨きなどの指導を主治医の先生に受けらるのがいいでしょうね。
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