獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200612-38

けりーずはうすさんへ
投稿日 2006年11月26日(日)13時57分 投稿者 海が好き

レス、有難うございます。
再確認いたしましたところ、「分離快感」という言葉を使っているのは、ドナルドソンではなくダンバーでした(「イヌのしつけがうまくいくちょっとした本」レッドハート社、p156)。大変失礼いたしました。

ダンバーの本によると、
<飼い主が留守中の、ほとんどのイヌの「不服従」の問題や家の中を荒らす問題は、実際には分離不安とほとんど関係がありません。むしろ、「分離快感」と言ったほうが多大工、現状にふさわしい言葉でしょう。(中略)それは、ご主人がいるときにそんなイヌらしいことをしたらバカを見る、と子イヌは学習しているからです>
とのことで、私は納得して読みました。また、ドナルドソンの本でも、「快感」という言葉は用いていませんが、142〜143ページにかけての比喩的記述の中で、飼い主がいないときを狙ってイヌらしく振舞う犬の気持が描かれています。

 で、私が伺いたかったのは、カルチャークラッシュの解説ではなく、分離不安かどうかを獣医師はどのように判別するかだったのですが、けりーずはうすさんは特に厳密に判別することなく、留守番トレーニングの必要性を理解させるために使っていらっしゃるということのようですね。残念ながら、巷では、その意図とは逆に「うまく留守番トレーニングができない言い訳」に使う人も少なくありません。「病気なんだから仕方ない」というわけです。
 同じ留守番に関する問題でも、飼い主自身によるトレーニングで解決する問題と、薬物の使用などが必要な問題とがあるわけで、きちんと名称を分けて使った方がいいのではないかと思った次第です。

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