噛む仕草を見せるのは、寝ているときにさわった場合だけですか? だとしたら、突然さわられてびっくりしてとっさに噛んでしまうのではないでしょうか。さわる前に声をかけ、さわろうとする気配を感じさせてからなら噛まないはずです。もしそれでも噛むようなら、聴覚に変調があったり体のどこかに痛みがあることが考えられます。
寝ているときに急にさわられたら誰だってびっくりします。こんなことを言っては失礼かもしれませんが、寝ているときにさわるおかあさんが悪いですね。犬のいやがることをしているのですから。で、噛んだからといって怒るのは犬にしてみれば納得のいかない話です。犬は噛んだり唸ったりして「そんなことはしないで」と言っているのですから、「ごめん、寝ているとき急にさわるのはやめるね」でいいと思いますよ。　　　　　　　　　留守中のイタズラをあとになって叱っても犬はなんのことを叱られているのかわかりません。いけないことをした瞬間のその現場で、あるいはいけないことをした物そのものを目の前に突きつけて「これはダメ！」と示さないと理解しにくいからです。時間が経ってからのことを叱るにはかなりのテクニックがいります。
犬は「テーブルの上の食べ物」と「下に置いてある粉類」をどっちが自分のために用意してくれたものなのかの区別はできません。さわってはいけないものは犬の手足や口の届かないところに置くのが賢明で、誤飲事故防止のためにも人間側が工夫をすべきことですね。粉類などイタズラして万が一に窒息や呼吸困難になったら命にかかわりますから。