何日齢か分かりませんが、まだ子犬ということでいいでしょうか。

生後６０−８０日前後の子犬は１日の８−９割は眠っているはずです。眠らなければならないのですね。
もしも、眠っていないとすれば、それはここが安心な場所であるかどうかわからないからです。
動物のテレビ番組を見たことはおありでしょうか。野生のイヌ科の動物は、巣穴で子供を育てます。
つまり、子犬にとって安心、安全なのは狭く、暗くあたたかい場所なのです。
まず、していただきたいのはサークルの中に屋根もあって、少し狭いと感じるくらいの薄暗い「巣穴」のような
寝床を用意してあげてください。
ダンボールに出入り口を作ってあげる簡易の物でもいいですし、カドラー型（ボアでできたかまくらのような形のもの、大事なのは四方が囲われていること）
そこに毛布やペットヒーターなどであたたかくすれば、さらに快適に過ごせます。
子犬が鳴くのは、閉じ込められるのが嫌ではなく、肌寂しさと不安(親、兄弟がいないこと、今までの環境と違うこと）からです。
寝床の近くにあなたがいてゆっくる眠れるように撫でてあげたりしたみてはどうでしょうか。
寝入ったら、そろっと離れてもいいです。
一度、その寝床が安心、安全、快適と分かれば、あとは眠くなったら自分で入って眠るでしょう。

眠ることができなくて、命に関わる状態になり、来院され入院すると１日中ずっと眠っています。
そして翌日にはケロッと元気になっていたりします。

まずはゆっくり眠れる態勢を作りましょう。
起きてきたら、食べさせます。最初は手で与えてもいいですが、しばらくしてお家になれてきたら
食器から食べるようにしていきましょうね。
少しでも元気がなくなったら、すぐに病院にいってくださいね。
健康面で気をつけなければならないのは、本当に子供といえるこの１−２ヶ月間でしょう。
それを過ぎれば、あまり病気はしなくなるものです。
がんばってくださいね。