イヌ掲示板過去発言No.1100-200802-61
プロキオン先生へ |
投稿日 2008年1月15日(火)18時15分 投稿者 海が好き
横レスへの丁寧なお返事、有難うございます。 >「犬の行動学」は、人間が考える犬の心理学だと私は受け取っています。 おっしゃるとおりだと思います。 その「犬の心理学」の中で論争になっている考え方を敢えて持ち出さなくてもよいのではないかと思った次第です。 >>私がこだわるのは、「人間が犬の上に立たなきゃ!」と頑張るあまり、犬に恐怖感を与えてしまうなどして、信頼関係を壊している飼い主さんを多々見かけるからです。中には、獣医さんの指導で(!)、「人間が上とわからせるために」子犬の口を押さえつけて叱るのを繰り返した結果、噛み犬を作ってしまった人もいます。 >文字通りに、私が紹介した柴犬は、そのようにして咬み付き犬になってしまった犬です。 >都内の某有名先生も、指導センターも、そうして服従関係をつくろうとしていたことになります。 >私は犬に会ったら、ごく普通の良い子だったので、犬ではなく飼い主さんに >「飼い主さんらしく」なっていただいただけです。 >犬に対する働きかけはしておりません。 >飼い主さんがリーダーとして振舞えるようになったから、 >「アルファ」の地位が移行したということになります。 >言葉としては、別にリーダーでもボスでもよいのですが、 >群れの構成員という考え方であれば、「アルファ」という言葉が説明しやすいですね。 >まあ、私にとってはそれだけのことです。 >実際に関わっていただいたのが、その分野の方であって、 >その方が「アルファ」という言葉を用いて、飼い主さんに説明して指導して、 >うまく行ったという事になりますので、第三者に説明するのであれば、 >やはりその方の意思を尊重してということになります。 もちろん実際に関わった方の意思を尊重するというのは当然のことだと思います。 そのこととは別に、「アルファになる」「リーダーになる」ということではなく、「犬が理解できる接し方を飼い主が習得した」という解釈もできるかと思いますが。例えば、してほしいこととそうでないことを明確かつ一貫性をもって表現すること(リーダーらしい振る舞いともいえますよね)が大切であるといったことですよね。 >海が好きさんの理解しておられる「アルファシンドローム」は、 >某有名獣医師や指導センターの考えている「アルファシンドローム」と >同じかもしれませんが、私のところに来た柴犬を扱った方の話している >「アルファ」とは、差異があるように私には感じられました。 どうもそのようですね。 「きちんとした信頼関係をつくる=アルファになる」という理解であれば、そもそも噛み犬ができたりはしないはずですしね。 とすれば、なおさら「アルファシンドローム」という言葉については慎重な扱いが必要であるように思います。ネット上でも、私の周りで見かける例でも、「口を抑えて叱る」「毎日、無理やりひっくり返す」といった”アルファシンドローム防止法”が広く流布されているように思いますので。プロキオン先生のように的確なアドバイスをされる獣医さんばかりならよいのですが。
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