訪問者がドアを開けたときに吠える、これは条件反射になっているでしょうから吠え始めるのをやめさせるのはむずかしい、ですが、吠え続けるのをストップさせることはできます。以前に、散歩中に他犬に会うと吠えまくり「叱る」「なだめる」「オヤツでつる」などアレコレ試しても効果無しですという相談がありましたね。それと同じ現象になってしまっていると思います。つまり、落ち着かせようとして飼い主が声をかける行為が犬にとっては「いいぞ、もっと吠えろ」を意味してしまい、飼い主がさらに大声を出すのは「そうだ、いい調子だ、もっともっと吠えろ」になっているんでしょう。吠えると喜んでもらえないとわからせるには声をかけず目を合わせず知らん顔。それでも吠え続けるなら、軽い体罰。体罰といっても叩いたりするのではなく、霧吹きに水を入れたものを玄関に用意しておいて、吠えたら鼻先に一吹きシュッと。何度かやってシュッがいやなものだとわかれば霧吹きを手に取っただけで鳴き止みます。そしてもうひとつ、位置関係を考慮してください。飼い主--犬--訪問者の位置関係だと飼い主の存在を背にした犬ははりきって吠えます。犬より前に出て、犬--飼い主--訪問者の位置を取り、親しげにおだやかな雰囲気を作れば「吠えなくてもいいんだな」と犬は考えます。玄関のスペースにもよりますが、もし小さな椅子が置けるようなら立ったままではなく腰かけてもらうとそれだけで吠えなくなったりもします。立ったままは威嚇しあっている姿勢だと犬は思うので、犬の緊張や興奮を解くには飼い主も立ったままより腰かけるかしゃがむかするほうがいいです。
ビーグルは飼い主のために吠える犬です。吠えるなは無理ですが、「もう、いいよ」はいくつになっても覚えます。