イヌ掲示板過去発言No.1100-200908-36
Re:噛むんです… |
投稿日 2009年3月15日(日)16時57分 投稿者 sutemaru
去年の九月に我が家に来たパピヨン君はとても怒りんぼ(*^_^*) 何をしてもまずウーーーから始まる子でした。それまで飼っていたお家の様子は全く判らない子でしたから、名前も判らず、判っている事は飼い主さんが介護を必要になった為、放棄された事と、その時に年齢だけ言ったそうですので恐らくと言う事ですけど、11歳。 抱くと固まって体の奥でずーっとウーーー、お鼻には皺が寄り、抱っこは出来ない。身体に触れても噛み付く、側で見ても唸る、そんな連続でした。 でもきっと育った環境や、放棄されて恐い思いをした経験がますますそういう態度をた取らせているかもしれませんから、怒らない。ひたすら恐がる状態を受け入れて、優しく接する、怒る事はこちらが飲み込めればそれをしない。嫌がることは今はしない。家の子の場合名前も判らないので、色々呼んで見ましたが「僕じゃない」と無視され続け、新しく付けた名前を受け入れ始めてくれたのはつい数日前くらいから。ちょっと呼ぶと「僕?」って振り向いてくれるようになり「ヤッター!」と言う感じ。 抱っこは落とされた恐怖心があるのかもしれないので、必要以外全く抱っこもしないで、仕方ない時だけは絶対落とさないと安心出来るようにしっかり保護する。頭も撫ぜられない噛み癖には、時間をかけて絶対怖く無い、気持ち良い事なのだと判るまで無理強いしない。それでも震えて怒っている時は見ない。目が合っただけでも怒る時はおこりん坊と言って退く(放っておく)(^^ゞ 段々新しい環境に慣れてきて、新しい飼い主さんを認識しだしたら、少しずつこちらのすることを経験させて、恐怖心や警戒心を無くして行けば、いつか判る時が来ます。 言葉も通じない人間と犬の世界ですから、お互いが判るには時間が必要ですし、それには何を相手が恐がり、警戒するかを探して行って、思い当たる事が判ってきたらそれを無くしてあげていくと、段々心を開いてくれるものです。 犬種として噛みやすい子などありますけど、チワワなど小さい子は自分を守る事で必死ですから、そうでもしないと生きていけないと思っているような所も時々見ますし、それがまた「ちっこいのに一チョまえ」で可愛い所でもあると思いますしね。 噛まれて怪我をするより、噛まれないように接するコツをこちらが身につけて接する事が大事だと思うのですよ。 それとむきになって来る時がありますから、そういう場合はちょっと遊んでそれを怒りではなく遊びにしてしまうと結構運動にもなって、段々遊びに思ってきて、本気にならなくなってきたりもします。個体差や性格もありますから一概には言えませんが、相手は新しい環境に慣れなくてはならない、人間だって転勤などしたら中々ななじむのにも時間はかかる人もいます。ましてやどうしてそうなったかなど判らないのですから、必死で自分を守っているのでしょう。私たちが守ってあげるよと言う事を時間をかけて判らせてあげる事だと思いますよ。幸い若いですから、もっと新しい環境に慣れる事は出来ると思いますから、焦らずに、感情的にならずに、見守ってあげて欲しいと思います。 家の子は、最近怒りながらも甘え始めてきて、ウーーーキューン、ペロペロと顔を舐めてくれるようにもなりました。牙が自然に一本抜け、噛んでも痛く無いぞってこちらも言いながら、絶対噛まれないように気を付けて撫ぜています。ちょっとお腹も見せるようになりました、それでも油断は禁物、半年かかっていますが、抱っこも怒りながら出来るようになりました。降ろす時がもっと怒っていますから、笑って誤魔化しながらいじっています。 焦らず、時間をかけて新しい飼い主さんを覚えて貰って下さいね。
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