獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199805-27

「意見交換」に書き込みをされたDREAMさんと佃さんへ
投稿日 1998年5月21日(木)12時50分 寝子

私は獣医師ではないのでこちらに書き込みをさてもらいますね。読んでいただけると良いのだけど。。。
DREAMさんの書き込みをされていた「しっぽにつくススのようなもの」は、きっとスタッドテイルという去勢手術をしていない雄猫に現れる症状だと思います。症状と言っても別に病気ではなく、健康で、(その気)ようするに女の子のことに興味がある雄猫だったら当然起きるものなので心配はいりません。ススのようなものがつくその前にしっぽはベタベタ油っぽい感じがしませんか?元々は、雄猫が雌猫の注意を引くために尾腺から放出される分泌物が原因で、周囲の毛が抜けてくることもあります。その分泌物が出てくる腺が詰まったりして、そこからの老廃物が黒いすすのように見えるのかもしれないし、ベタベタしているので、埃をつけやすくなっているのかもしれません。普通のシャンプーではなかなかきれいにならないし、スタッドテイル用のシャンプーも市販されていますが、きれいになった!と喜んでも次の日にはまたベタベタが始まります。これを防ぐ方法は、去勢手術しかありません。繁殖をする予定がないなら、獣医さんと相談して手術してやった方が猫のストレスも減って良いのでは、と私は思いますが…いかがですか?

佃さんの書かれていた猫の喉鳴らしがなぜ行われるのかを実際に科学的に立証したという話は聞いたことがないので、これはあくまで私の考えです。
母猫は子猫にお乳をやるとき必ず喉を鳴らしています。子猫はこの母猫のごろごろを子守歌のように聞きながらオッパイを飲んで育つわけです。ここにお母さんがいるよ、お母さんのオッパイはここだよ、今は安心していっぱい飲んでもいいんだよ、ごろごろのリズムは子猫にそう言っているように私には聞こえます。だからまず最初は安心したとき、うれしいとき、落ち着いたとき、のごろごろ。でもたまに怒ったときや、びっくりしたときにごろごろする変な子もいます。で、もう一つのごろごろはこれはなぜか私にはわかりませんが、身体が非常につらいとき、病気の時、死にそうなとき、やはりごろごろと喉を鳴らします。何でこんなにつらいのにごろごろならすんだろう、これは不思議です。ひょっとしたらごろごろ自分でならすリズムを聴きながら精神を安定させているのかな?お母さんに守られていたころのことを思い出しているのかな、なんて悲しくなりますが…。やっぱりごろごろは元気で甘えているときの方がいい音だと思います。

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