獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199806-67

投稿日 1998年6月25日(木)11時56分 寝子

猫もフィラリアに感染します。
犬ほど感染率が高くないので、最近までそれほど問題にされませんでしたが、突然死など死因が特定できない猫を解剖してみるとフィラリアに感染していた、ということが多く、近年研究が進んできました。
もともとが、犬糸状虫症という病名からもわかるように、猫はフィラリアに対する感染抵抗が強く感染率が少ないことは事実です。でも通常犬の場合、数十匹もの成虫が寄生しない限り死に至るようなことにはなりませんが、猫の場合はわずか1−2匹寄生しただけで突然死してしまうことがあるそうです。
蚊の発生が多い地域で心配な場合は、犬と同じように月1回、体重にあわせて処方してもらうネコ用のフィラリア予防薬があります。
犬に比べると非常に発症率が少ないものですし、いつも書きますがどんな薬にも薬である以上副作用というおまけがついてきますので、飲ませるかどうかは信頼できる獣医さんと充分相談してからにしてください。
なお、飲ませる場合は事前に血液検査が必要で、血液中にミクロフィラリア(フィラリアの子虫)がいる場合には、アレルギーによる呼吸困難などを起こしてしまう危険性があるので飲ませることが出来ません。成虫が寄生している場合は飲ませることが出来ますが…。後、蚊に刺されたところ・耳とかを掻きむしる猫もいます。(ノミアレルギーの蚊版です)
我が家は海辺の近くで湿気が多いため蚊の発生も半端な量じゃありません。夕方には蚊の柱が道に立つほどです。おまけに野生のタヌキがいっぱいいて、多分そいつらはほとんどフィラリアです。(余談ですけど、逃げる最中のタヌキが突然死するのは、フィラリアが心臓や肺に入るからだって、聞いたことがあります)
だから犬共々、フィラリア恐怖です。
洗濯物を外に干している間に、蚊取り線香を焚いていても5−6カ所刺されます。私自身自分がフィラリアに感染しないか、恐怖です!
猫はもちろん網戸の内ですが、そんなわけで一日中液体の蚊取りマットをつけっぱなしにしています。
これについての危険性は「意見交換」にムクムク先生が書き込まれていますので、そちらを読んでください。私の場合は必ず換気に注意して、閉め切った部屋では使わないように、また空気清浄機をいつも回しています(マットに効果があるのかどうかわからんけど)。

>のんたさん、気持ちよくわかります。すごくよくわかります!
本当の「動物を飼う」ということの意味が分かっている人ならば、1度や2度、必ず経験している後味の悪い人間関係ですよね。
すごく冷たい言い方で、何よりその猫にはかわいそうなことだけど(だっていつの時も猫にはなんの罪もないのですから!)遅かれ早かれその猫はエイズか白血病に感染して、そのときはじめて飼い主が去勢もせずに外に出していたことを後悔するのです。(でも本当にその猫を愛している飼い主なら後悔するでしょうが…そうでない人も多いから…)
のんたさんはファンドランドを飼ってらっしゃるんですよね。
今はラブですが、昨年3月まで13歳生きたピレニアンが我が家にもいました。
飼い主さんの意識の違いは、飼っている動物の大きさにもよっても違いますね。

そういう人がやっていることは
「可愛がって」いるんじゃないんです。
愛情でもなんでもない、ただの自己満足。
悲しいことに、そういう自覚のない人が実に多いこと!

「落書き帳」にプロキオン先生が書かれた言葉
「僕と君は友達になろう、君の自由を束縛する代わりに一生大事にするからね。」
この言葉を私は哀しい言葉、と書きましたが、その絆さえもてない動物達がどれほど多いことか!

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