獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199807-5

お礼を書きます。
投稿日 1998年7月5日(日)02時24分 MIKI

こんにちわ、お久しぶりです。以前ここで相談させて頂いたMIKIです。うちのネコ レオ(スコティッシュ・フォールド)が3日、亡くなりました。まったくの健康体・不測の出来事でした。避妊手術という、これから生きていく為の手術で彼女は逝ってしまいました。
 7月に避妊手術とは少し遅いと思われるかもしれませんがあたしは出来ればお腹は切りたくなかったんです。でも意見交換で早くしないとさかりは断続的に続くから、と教えて頂いたので3日、やっと手術をする予定でした。にゃじらちゃんは二ヶ月でしたがうちのレオは一年、駆け抜けました。
手術をしているだろう時間、まさかの電話「呼吸がとまりました」。避妊手術でおおげさかもしれませんがあたしは一応仕事を休みにしておいたので急いで病院へ行きました。麻酔をかけた途端、呼吸がおかしくなり、今は自発呼吸も完全に止まり人工呼吸器と心臓マッサージをしているところです、と先生はおっしゃいました。汗だくでマッサージをしている先生・・・。聞けばもう、助かる見込みは無いとの事でした。麻酔薬が体に合わなかったのでしょうか・・・。お腹の毛も刈り、さぁ手術、という矢先の出来事でした。
 事前の血液検査などでは異常は見つからなかったので手術も出来るでしょうと前の日、聞きました。それと同時にごく希に麻酔に反応する患畜がいると言う事も聞かされました。でも、まさかそれがうちの子だなんて。あたしが駆けつけた時はかろうじて心臓は動いていました。でもその動きは筋肉が時々動くだけで、心臓としての役割をしていなく、今マッサージをやめれば間もなく心停止するでしょう、と言われました。泣きながら「ごめんね、もうおうち帰ろうね、がんばれ・・」と顔を撫でてやる事しか出来なかったあたしは本当にくやしさで一杯でした。目を開きぐったりしている彼女は一向に自分から心臓を動かそうとはしません。先生は出来る限りの手は尽くしているんですがこんなことは初めてです、と困惑している様子でした。それから一時間半後、「本当に無念です」と先生はいいながら人工呼吸器を外しました。
 淋しがり屋でおうちが大好きですぐにゴロゴロ言い出す(ゴロゴロのことでは寝子さんにレスを頂きました)レオちゃん。運動が苦手でいたずらもしないとってもいい子でした。体も小さく(2 6Kg)きっと麻酔が合わなかったのでしょう。こんなに早く、お別れが来るなんてもう、どうしていいか解りませんでした。実は先生も同じ気持ちで、そこの病院では過去に4、5千頭の患畜にそれぞれ体にあった麻酔をして来ました。1頭だけ、麻酔に反応して痙攣を起こしたネコちゃんがいたそうですが死んでしまったのはレオが初めてだったそうです。ですから手術代も収めさせてもらえませんでした。

 一人で入院して絶食させられて、知らないおじちゃんたちにお腹の毛を刈られて、きっと麻酔を打たれた途端、緊張が途切れてしまったんだと思います。淋しい・怖い、と思いながら死んで行ったのではないかと思うと涙が止まりません。もう1才も越えたのに未だに遊ぶときは「ウニャァ〜〜〜」と声を出し、寝るときはお腹を出して仰向けに・・。そんな光景が当たり前の筈だったので今は、部屋が静かに感じて仕方がありません。大好きなチーズとまたたびの木を棺に入れてあげました。たった一年、「若すぎます」と先生も悲しんでくれました。でもすごく楽しかった一年間でした。レオが居なかったらこのサイトに出会えることも無かったと思います。あごのニキビのことらやゴロゴロのことやら、皆さんには相談に乗って頂いて本当に感謝しています。ありがとうございました。
 今、考えると手術を先延ばしにしていた事も本当は良かったのではないかと思います。遅かれ早かれ麻酔で死んでしまう運命だったのだから。それにしてもあたしや先生の呼び掛けに答えてくれなかった彼女の生命力の弱さも問題です。小心者でしたから・・・・。

皆さんに聞きたい事、沢山あったんです。もしレオが許してくれて、新しいネコちゃんをもらえる事になったら必ずまた相談しに来ます。その時はよろしくお願いします。もしよかったらレオを見てあげて下さい。ジオでアドレス欲しさに速攻で作ったHPですが。
 あたしは今回の事で誰も恨んだりしないし「レオちゃんは遠くにお出かけしたんだ」とか、死を認めないことは絶対にしないと決めました。世の中にはレオより、もっともっと悲しく去っていく動物達がたくさん居る筈です。
長々とすみません。読んで頂いてありがとうございました。また、拝見させて頂きます。ありがとうございました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/9683

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。