ワクチンは万能薬ではないんです。
ワクチン接種をしていても猫伝染性腸炎＝猫汎白血球減少症＝猫パルボ（色んな呼び方がありますが一つの病気です）の発症を押さえることはできません。
個体差（免疫力やワクチンの抗体他）がありますから、ウイルスにふれた猫が全て発症するわけではありませんが、私の友人の猫は３回ワクチン済みにも関わらず発症し、死亡しました。
パルボウイルスは非常に強いウイルスで、感染力も強力で、ワクチンが開発されるまでは一時キャットショーの開催もなくなるほど、愛猫家にとって恐怖の病気だったそうです。
ワクチンが開発されたおかげで、この病気による死亡例は減ってはいますが、未だに野良猫の間では感染率が高く、拾ってきた子猫が嘔吐を繰り返し２〜３日で死亡した、などというときにはこの病気を疑うことができます。
非常に症状の進行が早いので、３日コロリという人もいます。
このウイルスに感染させ体内に抗体をつくる、それを利用したのがワクチンですが、最初にも書いたとおり、ワクチンは万能ではありません。
網戸越しの接触や、飼い主が靴の底につけてきたウンチ、ノミなどからも感染するという学説もあるほどなので、十分な注意が必要です。
私の友人のような哀しい例もありますが、きちんとワクチン接種しておけばもし感染しても軽くすむ場合がほとんどです。