獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199904-45

マルチレスです
投稿日 1999年4月21日(水)22時35分 楓

猫ばばぁさん>
以前、キャットショーのバイトに学生さんを募集したら
中国からの留学生が来てくれました。
彼は居並ぶ猫たちに目をまん丸くして
「僕の田舎ではこれを食べるのに・・・ここでは、こんなにきれいにして見せるの?」と・・・
これは文化の違いですから、否定することも肯定することもできませんよね。(苦笑)

ミーさん>
白猫の場合は、生まれたときに頭部に色がついている場合があります。
白猫の遺伝子のひとつ、優勢白色遺伝子(W)の影響で、他の遺伝子が色素を
作り始めてもその作業を中止させて、色素が全くできない状態になり
その結果、色はつかず、光は毛管の表面で全て反射されてしまい、目で見える色は
白でしかなくってしまうのです。
優性白色遺伝子は全ての色の色素形成を止めてしまうので
私たちの目には白しか見えず、その下に何色の遺伝子を持っているのか
全くわからなくなってしまいます。
しかし、生まれて生後18ヶ月くらいまでの間に頭部に色のついた子猫の場合は
そのカラーがその白の下に隠し持っているカラーだという事がわかります。
優性白色遺伝子が異形(ヘテロ)接合体Wwの場合にこのスポットが
現れることがあり、同型(ホモ)接合体WWの場合には現れません。
優性白色遺伝子による子猫の場合、目の色は通常オレンジかカッパーのはずです。
ミーさんの猫ちゃんもオレンジ色かカッパー色の目色ではありませんか?
だからミーさんの猫ちゃんはカラーが変わったのではなくて
白に隠された本来持っているカラーは頭部にでていたグレイだということです。

にゃむたさん>
お住まいがどちらかわかりませんが、市町村・都道府県によっては
去勢・避妊手術の援助をしてくれるところがあります。
まずお住まいの役所にお問い合わせになってはいかがですか?
やはりこのまま妊娠・出産を繰り返す事はそのお母さん猫にも
生まれてくる子猫にも不幸の繰り返しでしかない気がします。
獣医さんによっても協力してくださる先生がいらっしゃると思うので
電話で一度相談されるのも手かもしれません。
大変なことだし、少しは出費の覚悟も必要かもしれませんが
ここで出会った縁だと思って1日も早くこのサイクルを断ち切ってあげてください。
ここで応援するしかできないけれど、どうか頑張ってね♪

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