獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-199905-19

お騒がせのみなみです
投稿日 1999年5月7日(金)14時50分 みなみ

初めてこのBBCを訪れた私に、みなさん本当に親身になって頂いて、とても嬉しく思います。
悩んでいるのは確かですが猫ちゃんの前ではそんなそぶりは
見せていないので、ご安心下さい。

長文ですがちょっとだけおつきあい下さい。
私は小さいころから猫が大好きで実家で何匹も飼っていた
こともあり、一人暮らしをするようになっても、ねこを飼いたい
気持ちでいっぱいでした。
そんな時考えたのが、猫にとって本当の幸せとは何か?です。

ひとつは本能のまま自由に動きまわること。ただし
常に病気や事故などで寿命を縮める危険がつきまといます。
もうひとつは、みなさんがおっしゃる通り、去勢をして室内で飼い思い切り愛してあげること。安全が保証され長生きできますが、徘徊と生殖という2つの本能を奪ってしまうことになります。

最終的には生き方の問題であり、それを選ぶのは飼い主です。私にとってこの問題は解決困難で、結局答えが出せず
大好きなねこを飼うことをあきらめていました。

けれどもひょんなことから、今の猫と出会い、いやがおうにも
結論を出さなければいけない状況に陥り、悩んでしまっているわけです。

怪我の経過は良好で、完治したといってもいいほどです。
けれども、外に出さなくなってからほとんどゴロゴロいわなくなり
外に出たい一身で2階のベランダから落ち(着地しましたが)、
夜中に淋しい声で鳴きつづけます。
抱っこしても、力なくだらっとしています。
活気がないのです。

そんな猫ちゃんを見ていると、外の自由を知ってしまった子に
室内暮らしを余儀なくさせてしまうことが、
どうしても正しいと思えないのです。
(室内飼いを否定しているわけではないので誤解しないで下さいね)

みなさんのおっしゃる通り、ストレス解消の手段を講じることは
可能です。
けれども本当にこの状況に慣れてくれるのか?
以前のように、ゴロゴロと幸せそうなにのどを鳴らしてくれるのか?
淋しい声のニャンでなく、楽しい声のニャンと言ってくれるのか? 確信がありません。

繰り返しますが、室内飼いで幸せな猫ちゃんはたくさんいると
思います。それを否定はしません。むしろ尊重しています。
けれども、自信をもって肯定もできないのです。

もし、この文章を読んで気を悪くされてしまう方がいらしゃれば
お詫びします。

キビシイご意見でもなんでも、受け止めます。
どうか、思い切った意見を下さい。






◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。