獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200104-65

猫の小屋について
投稿日 2001年4月21日(土)12時00分 ena

はじめまして。猫の小屋についてですが、私は猫を外の小屋で飼ったことはない
のですが、参考までに申し上げます。これは専門的な知識のおありな方から聞いた
ことですが、猫が狭いスペースで生活を続けることは、何ら問題が無いそうです。
市販されている猫のゲージを小屋として、そこで生活させることも、問題がない
と聞きました。ただ、私の個人的な意見としては、今まで外で自由にのびのびと
生活していた猫を急に限られたスペースに入れ、しかも他の猫と共存させようと
するには、あらかじめいろいろな事柄を予想しておくことが大切ではないかと
思います。
例えば
1.外でずっと過ごした猫の場合、ウィルス感染や寄生虫を持っている可能性が
  非常に高いです。特に「猫エイズ」の場合、「無症状キャリア」といって、
  感染していても発症していない猫も多いです。集団生活をさせたことで、他
  の猫に感染し、その猫が発症してはじめて分かることも多いそうです。
2.急に生活環境が変わることで、ストレスがたまり、大きな声で鳴いたりする
  かもしれません。依然飼っていた猫は部屋の1室に入れただけで、大きな声
  で「開けて!」と騒いでいました。
3.テリトリーが決まるまでは、ケンカが絶えないのでは?
といったことなどが考えられると思います。
そこで、私の考えとしては、
A.まず、一つの小屋に入れようとお考えになっている猫たちの健康チェックを
 してみてはいかがでしょうか?感染が広がると、結局治療費が多くかかり、
 猫ちゃんたちもつらい思いをすると思います。
B.一時的にでもご自宅の1室に入れることは不可能でしょうか?試験的に1匹ずつ
 1部屋に入れてみて、行動を観察し、その後で、他の猫たちと顔合わせを
 させてみてはいかがですか?

みんなで仲良く生活してくれるといいですね!




◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。