獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200105-136

やっと晴れ
投稿日 2001年5月25日(金)00時47分 ダリ

半月以上ぶりの雨は最初は嬉しかったもののすぐにうんざりしちゃいました。
勝手だなあ……。
のんびりペースですみません。

>ワクチン
その新しいワクチンの話は私も聞いたことあります。
効果が長く続くっていう利点は、必要なときには効果的に使いたいですよね。
しかし7年っていうのはラボの管理された環境下で7年免疫が持続した個体がいたというだけで、多くの猫で立証された話ではないようです。
たぶん3年って方がある程度実験的に確かめられた平均的な持続期間なんでしょうね。

初年度2回の理由は理解しているつもりです。
獣医さんの中では3回が理想的という声があると聞いたことありますので、楓さんは理にかなったことをされているんじゃないかな。
慎重に抗体を作るべきという考え方は重要だと思います。
そして一年おきに追加接種。これでおそらく大多数の猫は安全でしょう。
でも反面、ワクチンの接種は多少なりと猫たちに負担を与えます。老いや病気で体が弱っている猫ならなおさらです。
また体質的に重大な副作用を引き起こす猫だっているでしょう。
さらに、抗体の持続期間は個体差が大きいもので、中には数年保つ猫もいれば数ヶ月という猫もいるようです。
こういったことをふまえて、個々の猫の事情に沿ったワクチンプログラムが組めるように、希望すれば気軽に抗体価の測定等をしてもらえるようになればいいなと考えているんです。

>ブリーダー
私もキャッテリー登録をして繁殖をしている人はブリーダーなんだと思います。
ただ、ブリーダーの役割はそれぞれの猫種の維持と向上です。具体的に言うと、いかにスタンダードに沿った猫を生み出すかです。
そして自分が繁殖に使っている猫や繁殖した猫を第3者から評価してもらう場がキャットショーです。
ですから、ブリーダーは常に自分の猫のレベルを確かめるためにショーに出るべきだと思っています。
つかぼーさんも繁殖を続けるなら、ショーに参加された方がいいんじゃないかなーと思います。

スタンダードに沿わない猫を繁殖に使うことは、その猫種全体のレベルを下げてしまうことにつながります。
形質が(ある程度は)固定されていることが最大の特徴であるのが純血種猫ですから、これは無視できない問題です。
純血種猫の繁殖には慎重にあたるべきだと思います。特に仔猫を外に出している場合は。

これは「猫は猫であるから全て可愛い」という真理(?)とは別次元の話ですからね〜。
それと私はブリーダーでないどころか純血種猫を飼ってもおりません。(^^;;
(ので、なんか間違いがありましたら修正をお願いしまーす)

写真は(うまく貼られるかな)カーテンにちょっと引っかかっている毛がポイントです。(笑)

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