獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200305-96

Re:猫白血病ウィルス(Felv)の検査の信用性について
投稿日 2003年5月31日(土)19時28分 にゃん吉

猫後天性免疫不全ウイルス(FIV)と猫白血病ウイルス(FeLV)の検査は検出するものが違います。FeLVについて書きますね。
FeLVの検査キットは血液中にウイルス抗原が存在するかを調べます。つまり、陽性となれば、ウイルスが全身の血液中にキットが反応するくらいの濃度で存在することを意味します。この状態をウイルス血症といいますが、この状態が長く続くと、持続感染となり、発症することになります。
クロさんの猫ちゃんは陽性から陰性へと転じたということは血中からウイルスが検出できないほど排除されたわけです。ただ、検出できないだけで完全にウイルスが排除されたのかどうかは分かりません。これはこれから様子を見ていくことになるでしょう。
FeLVはウイルスの遺伝子を宿主側(猫ちゃん)の遺伝子に組み込んで潜むことができるので、血液中にいなくても、体のどこかに潜んでいる可能性があるのです。それゆえ、獣医さんは先住の猫ちゃんとは別に飼育なさることを進めたのだと思います。
オス猫ちゃんをクロさん家の子にしたっていいと思いますよ(^▽^)/
伝染病は入るのを防ぐことを第一に行います。
クロさんがオス猫ちゃんを先住猫といっしょに飼われるのであれば第二に先住猫に感染しないようにFeLVワクチンを接種させてくださいね。他に食器の共有を避けるとか・・・先住猫と相性があわないと別の意味で一緒に飼い辛いですが(爆)
クロさんも猫ちゃんも幸せにすごせる結果になることを期待します。
長くなってすみませんm(__;)m

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