そのしこりが下顎リンパ節であれば、それは直ちに病気という判断はなさらない方がよろ
しいでしょう。
簡単に言ってしまえば、リンパ節は仕事をきちんとやっているということです。

ご存知のようにリンパ節は体内へ侵入してくる異物と最初に出会って、これを無害なもの
としたくて仕事しているわけです。
下顎リンパであれば、喉や口からの侵入者に対しての防衛関門ですから、他のリンパに比
べても、かなり忙しい部署です。口の中が汚れていても、歯石があっても腫れます。
腫れて大きくなっているから病気ということではなく、病気にならないために、病気を早
く治すために、大きく腫大して頑張っているのです。
罹患した猫の方であれば、まだまだ仕事の必要があるということでしょうし、もう１頭の
方であれば、発病しないようにということなのでしょう。

健康に見える個体においても、下顎リンパであれば、１年中忙しいということはあります
ので、それほどの心配はいりません。
もし、気になるようであれば、体温のチェックを併用されるとよいでしょう。

ヨルダンの獣医療事情までは分かりませんが、下顎リンパの腫れだけで他の異常を認知で
きないということであれば、心配ないという返答になっても不思議ではありません。
言葉の問題で、どのように説明したらよいのかと迷われてのことではないでしょうか？