ネコ掲示板過去発言No.1200-200603-41
re: 教えてください |
投稿日 2006年3月22日(水)12時12分 投稿者 プロキオン
投稿を拝見する限り、たしかに悔いは残るであろう内容ですね。 残念ながら、大きさとか設備で病院を選んでしまった典型のような感じで受け取りまし た。この言い回しは、ちょっと申し訳ない言い方になってしまっていますが。 本来、他所の病院から転院してくる患者というのは、こちらに慣れていませんから、入 院させても、その取り扱いに気を使うことが多いものです。できれば、安易に入院させ たくもないし、まして、「なかなか治らない」ということで転院してくるのですから、 「治らない理由」があります。 転院患者の「治らない理由」があきらかでないかぎり、それなりに気を使うのが、普通 の感覚です。 それが、スタッフの多い病院ですと、誰が担当医となるかでも責任体制が明確とされて いないと、「よくならない」ということで、「逃げ」が生じることとなりがちなのです。 普通は、「治らない理由」を明らかにするために一番最初に、さまざまな検査を実施し ます。たとえ、最初の先生のところで実施されている検査であってもです。これは、港 を出る船が自身の海図を持っているという意味もありますし、「見落とし」を防いだり データーの変動を確認するためでもあります。 ですから、黄疸もあった猫に対して、最終日になってFeLVとFIVが両方感染して いるというようなことが初めてあきらかになったということでは、おそまつと言わざる をえません。 「治すために入院」させるのであって、「入院させるための入院」であってはならない のです。担当医が3人も替わるくらいであれば、せめて1人くらいは、「治らない理由 」に思いをめぐらせてもよさそうな気がします。 どの病気においても、必ずしも快方へ向かうわけでもないし、また、生命は必ず1度は 死ぬのです。ですが、治らない疾病であっても、状態をキチンと把握して、どのように 対応するかを飼い主さんと話しあっていれば、「悔い」は残らないし、不満が口にされ るということもないはずなのです。 転院先の大きな病院というのは、勤務医に対して、「生命と向き合う職業」としての教 育が足りていなかったように思います。まあ、これは勤務医をというよりも、院長先生 の方針がそうであったということになるのでしょうが。 ただ、そのような病院を選んでしまって、猫を託してしまったのは、飼い主さん自身で すから、その点は心に留め置きください。他の猫たちの今後のためにも。 動物病院とのつきあい方を教えて下さいという質問の形態になっておりますが、これは つきあってみなければ、答えはありません。 出かけていって、通って、話をしてみて、です。「人」として、信頼ができるか否かな のではないでしょうか。 動物であっても、家族であり、その家族を託すわけですから、せめて「嘘、偽り、駆け 引き」のない人に託したいわけです。知識や技術があれば、なお良いのでしょうが、素 人がそこまでのことが判別できようはずがないというのであれば、最低限、「人物」で 選ぶしかないでしょう。私はそう思います。 >火葬場で骨を拾う時に、骨とは違う、長さ1mm幅0.3mm程の白い石の様な骨のような物 が20個程出てきて、腹部が黒く仕上がっている所を見ると出血が起きていたのでは? この小さな石の塊が、我が子を苦しめていたのではと考えさせられます。 火葬場では、よく黒く燃え残った部位を、やれ腫瘍だ、やれ出血の跡だと言いがちですが 、これはあまり意味のあることではありません。 細胞密度が高い臓器や熱が通らなかった部位が黒く残るのは当たり前のことです。 火葬場診断には、診断的な価値はありませんので、聞き捨てておかれた方がよろしかろう と思います。 で、骨とは異なるこの20個程のものですが、これは調べてみないと正体は分からないと 思います。 1mmx0 3mmというくらいの小さなものであれば、単体であればレントゲンにも写 らなかったかもしれません。どのような位置にどうように集簇しているかにもよりますが、これはすでに確認しようがありません。 推測されているようなことがあったかもしれませんし、なかったかもしれません。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |