どれも少しずつのようですし、大丈夫な食品なので与えてもいいでしょう。

少しおせっかいの助言を一ついたします。
日常猫の診察をしていて、よくあるそして一番困る質問が、病気の時の猫の食事です。
猫はもともと犬のようにがつがつと大量に食べるということがないためか、わりと好き嫌いが多い動物と
私は感じています。その中でも、離乳の時期に何を食べさせていたかが大変重要のようで
この頃に魚の缶詰だけでなく
肉なども与えていれば、いくら日本猫でも肉も食べる猫に育ちます。
ですから、今色々な食材の味を試しておくことは、割と大事なことでもあると思うのです。

本題ですが、猫が病気になり、一旦食欲を低下させた時に普段からドライフードを中心に与えられていた猫は
他のもの、例えば缶詰や魚、イカなどであれば喜んで食べてくれるということはよくある話です。
動物にとって「食べることは生きること」です。たとえ腎臓や肝臓の検査数値が高くても、食べているだけで
半年も元気であった例はよくあることなのです。
つまり、何が言いたいかといいうと、普段元気なうちは多少おいしくないものを主食として我慢して
与えておけば、本当に病気で食べて欲しい時に、色々食べるものの選択肢がたくさん残っているということです。
普段食べなれているものは、早いうちに食べなくなってしまいます。

何かを混ぜて与えるのが決して悪いこととは思いません。猫さんも同じ食事では飽きることもあるでしょう。
その時にふりかけのような形で与えていらっしゃることが、猫さんをぜいたくにしているとも思っていません。
しかし、こういった考え方もあることを踏まえて、今後の猫さんの食事をどうなさるか考えていかれればと思います。。