今まで飼っていたのであろう猫をこの状態で捨てるというのは、あまりに情の無い行為ですね。とても残念な事です。

どうも口内炎がひどくて餌をとることができなくなってきているのではないかと考えられますので、人間の方が一工夫二工夫してあげる必要があるのかもしれません。

コクシジウムですが、ＦＩＶに感染しているとどうしても完全に薬の効果が現れないような事があります。
これは、猫の消化管の粘膜が弱っていてコクシジウム原虫を排除しきれないということがあるようです。サルファ剤で原虫を殺してもその勢いを削いだとしてもシスト化して逃れるものがいるからでしょうし、粘膜の免疫が弱っていて容易に再感染をゆるしてしまうのかもしれません。
効果がいまひとつだから、投げ出してしまうという飼い主さんもおられますが、効果がいまひとつだからこそ、あきらめずに継続することが求められます。
ＦＩＶにおいては、口内炎と貧血、そして他の感染症が病勢を進行させていきますので、これらに対してひとつひとつ対応していく事が必要です。これから、面倒で大変なことが続くかもしれませんが、ぜひ、その猫のために人間の優しさを経験させてあげてください。