ネコ掲示板過去発言No.1200-200908-61
Re9:子猫のお腹に水ぶくれの様な |
投稿日 2009年7月16日(木)10時32分 投稿者 プロキオン
mikaさんとのお話は一段落ということで、ちょっと興味のある人にだけに。 メラニン色素を作るメラニン細胞は、「神経堤細胞」から発生し、神経路に沿って分化し、子宮内における胎児の発生過程において皮膚へ移動していきます。このためにメラニン細胞は神経細胞に近い動態を示す事があるというか、似たような性格をもっているというべきなのでしょうか? とにかく神経細胞や神経線維の成長に呼応するかのようなところが見られます。それゆえに神経組織が発達していなかったり、遮断されていたりするところでは、メラニン細胞の誘導があまり見られないという現象が起きてきます。 つまり、結論とすれば、白猫で目が青いから聴覚が失われているのではなく、聴覚が失われているから目が青いというのが本当のところなのではないでしょうか。 では、なぜ、目と耳なのかということになりますが、これは私にもうまく説明できません。それぞれの神経が脳から直接出ている12対の神経の中に存在しているからというくらいしか理解できていません。 目に関わる脳神経は、実は1つだけではなく第2脳神経である「視神経」から第7脳神経である「顔面神経」までの6つの神経が何らかの形でかかわりをもっています。聴覚をつかさどる「内耳神経」はちょうど第8脳神経という順番になりますので、近いといえば近いですね。 ただ、念のために申し上げますと、眼球の中で瞳孔反射や水晶体の厚みの調節に関わるのは第3脳神経である「動眼神経」となります。 眼球の発生過程における虹彩の形成に関わるものがどの神経支配によるかは私は承知しておりません。というか、これは脳神経支配によるものなのでしょうかね? もっと根源的なもののように思えます。
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