ハムスター・リスなど齧歯類掲示板過去発言No.1300-200602-78
エキゾチックペット関係の飼育書は |
投稿日 2006年2月21日(火)12時11分 投稿者 プロキオン
エキゾチックペットについての飼育書は、執筆者や監修者をよく確認された方がよろし いですよ。 肝心かなめの対象動物について知識をもっていない者が、あちこちの飼育書を参考にし てまとめてしまったという本もあるようです。MLなんかへも新しい飼育書を発行する ので協力をお願いしますというようなことがしばしばありましたが、飼育者のサイドの 意向が反映したケースも少ないようですし。 もう何年も前になりますが、廃刊された某月刊誌では、飼育者からの質問に「陰部から の出血」がありましたが、紙上診断の回答者からの回答は「生理」でした。 この回答を読んだ別の読者から、「ハムスターには生理はないはず、他の本にもMLで も聞いたことがない。間違いなのではないのか」という投書がありました。その雑誌の 回答者のさらなる回答は、「ハムスターに生理はあります。かなりの量になりますが、 みんな舐めてしまうから気が付かないだけです」というものでした。 回答者の回答は別に置いておくとして、編集者の能力というか、資質・編集姿勢が問わ れなくてならないでしょう。なるべくしてなった廃刊のように感じました。 エキゾチックペットに関しては、出版社はブームという捉え方をするのが常ですから、 執筆者をよく選んでとか、構成や内容の吟味に慎重を期してということは二の次になり がちです。とにかく時流に乗り遅れないうちに出版するが優先されるようです。 ですから、病気についての記述も、多くの場面で「とにかく病院へ」で逃げていること が多いです。犬や猫と異なって、エキゾチックペットの場合は近所のどの病院でも同じ ように診てくれるわけではない点を承知しているくせに知らん顔しています。 本を発行しようというからには、医療事情は承知しているはずなのですが、では、どこ の病院というように踏み込んで記述するには問題もあるし、時間もかかりすぎるという ことになるのでしょうね。 ある出版社から私のところへ、本に病院名を記載してもよいかと問い合わせがあったの は1件だけです。その出版社はネットから拾い出したとのことでした。 であれば、その本にだけ私のところの病院名があるはずなのですが、どうも他の本にも 記載されているようです。来院する飼い主さんの何名かが、それとは別の本の名前をあ げています。情報の使い回しがあるということになるのだと思います。 「子宮の病気になりやすいから、避妊手術をした方がよい」とは、ウサギの方ではよく 目にしますので、不思議には感じませんが、ハムスターの本となると、疑問を感じます ますよね。 実施しておけば、その方面の病気にはならないでしょうが、ハムスターの医療事情とは 解離しすぎています。ウサギの本からひっぱってきた内容なのかな? |
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