シマリスがマダニと疥癬に感染したらしいとのことですが、マダニは本来山間地に生息
するダニで吸血すると小豆くらいの大きさにまでなります。近頃では、山に遊びに行っ
てきた犬達が市街地まで持ち帰ってきてしまったりして、土手の散歩をしているだけの
犬でも付着していたりします。
ただ、動きがすばやいというダニではありませんので、シマリスのような動物には相当
の汚染地でないかぎり寄生しがたいと思いますよ。それに、そのシマリスは外へ外出は
しませんよね。
もし、マダニであれば、外部から持ち込んでしまった犯人が別にいることになります。

一方、疥癬は意外と最初からいたりします。普段はそれほど増殖できないのですが、宿
主側に問題が生じていたりすると、いっきに増えたりします。こちらは肉眼では見えま
せん、顕微鏡レベルの大きさです。こちらのダニは血を吸うのではなく、皮膚の上層部
にトンネルを穿って生息する際に、皮膚を餌として食べています。まあ、このトンネル
を穿つ際に痒みを伴うということになります。

あと、家の中にいるホコリダニのようなダニは、これらは、直接害を与えるということ
はありません。塵あくたを餌としていますので。ただ、これによる痒みが生じるという
場合は、アレルギーのようなことで原因となっている場合です。

マダニにしても、疥癬にしても治療薬（駆虫薬）はありますので、治りますよ。
マダニと疥癬が両方一度に感染するとも考えられないのですが、両方の寄生を確認して
いますか？　それとも、擦過傷の痕跡からでしょうか？
できれば、確認して、それぞれに応じた処置をする方がよいと思います。