この質問への回答は、過去ログにあるのではないかな？　以前に書いたことがあるように
記憶しています。
まあ、せっかくの機会ですから…。

答えはハムスターの生息地がどんなところかという点にあります。ゴールデンにしても
ジャンガリアン、キャンベルにしても、いずれも乾燥した荒涼とした地域が生息地であ
ることです。
つまり、体表からの水分の消失を最低限レベルに抑えておきたいということになります
ね。
一方、「涙」というものは、「水」「粘液」「油」という３つの成分から構成されてい
ます。「水」の成分が多いと、どうしても眼の表面から失われて乾燥しがちになるわけ
です。では、どうするかというと、「油」の成分を多くして眼の表面の乾燥を防ぐよう
になっているわけです。
これは、同時に砂や土壌の地下生活をする際に眼球表面（角膜）が傷つくのを防ぐこと
にもなります。

乾燥した土地に生息している動物であるため、環境に適応して眼球から失われれる水分
が最小限ですむように適応した体となっており、角膜表面が油脂成分の多い涙で覆われ
ているからですね。だから、瞬きもあまりしないですむのです。
乾燥した地域に住むデメリットとしては、尿の水分を少なくするために腎臓に負担がか
かりやすい傾向があるとか、マイボーム腺腫が多いとかがこれに相当します。

砂漠に生息するカエルなどでは、眼だけでなく体の表面まで油脂成分で覆われていて、
乾燥を防いでいたりします。