獣医師広報板ニュース

フェレット掲示板過去発言No.1400-199804-12

行方不明2
投稿日 1998年4月3日(金)12時27分 あん

…続きです。
脱走状況がわからないため一般論になりますが…。
飼い主さんや地元の状況によってはできないことも含まれていると
思いますので、そのへんはお許しくださいね。

・家の近くに引きとめておく
まず家の周囲(集合住宅なら共用スペースの溝などの中と階段脇、
建物の外周)に餌&水、オヤツを置いておきます。
野良猫や烏もいるので、何箇所かに分けます。
壁や穴の出口、物陰などに寄せます。

これは食べているところを保護するためではなく、もしまだ近辺に
いるとしたら、1〜2日間は食べ慣れないものを漁るよりも空腹に
耐えている可能性が高いので、そのまま引き留めておくためです。
餌&水を1回見つけると、その辺りに戻ってきたりします。
ふだんあまりお散歩をさせていないフェレットなら、近場でも探索
するところがたくさんあるので、餌&水さえ足りていれば遠くまで
足を伸ばさないことも考えられます。
お散歩で玄関から歩いて出ることの多いフェレットなら、空腹時に
近くまで戻ってきていることもあるかもしれません。

・道なりに進めるところを調べる
外に出てすぐ遠くへ行くときは、溝や壁伝いなど何も考えなくても
どんどん進めるところに入りこんだケースが考えられます。
そうでなければ、あちこちに関心が移って距離は伸びないからです。
脱出経路が推測できるなら(玄関、ベランダ、排水口、窓…など)
フェレットの気持ちになって、いくつかのルートを辿ります。
溝に落ちたまま上がれなくて、歩いていたりすることもあります。
そういう場所にも餌&水を置いておくといいかもしれません。

・時間によって探し方を変える
早朝、夕方、夜の活動時間以外は寝ていると考えて、物陰や溝の中、
低木の下などの寝られる場所を探したほうが効果的だと思います。
活動時間には餌&水のほかににおいの強いオヤツやいつも反応する
物音(オモチャを鳴らす音)などで呼ぶのも効果が期待できます。
屋外でも招呼に応えて隠れ場所から出てきた例があります。

・こどもに声をかけてお願いする
おとなが見過ごすようなところでも、こどもなら目線が低いために
しっかり見えますし、責任感も比較的あります。
こどもは小動物を見つけると興味本位でいじめることもありますが、
あらかじめお願いしておけば、そういう事故も防げます。
張り紙もこども(小学校低学年)が読めるように配慮しておきます。

・ご近所に声をかけておく
基本的に野良と異なり人間を怖がらないので、集合住宅だと玄関が
同じなので、別の部屋のドアをガリガリしたり、一戸建だとよその
お宅の庭から家に入っていったりすることがありました。
知らないお宅にお願いしづらいようであればビラをポストに入れて
おいてもいいと思います。(見つかったときはお礼のビラを同様に)
連絡先を具体的に書かないほうがいい地域の場合(繁華街など)は
ポケベルを鳴らしてもらって、こちらから電話することもできます。

身のまわりの方の実例では見つからなかった例より戻ってきた例の
ほうが何倍も多いので、がんばってください…とお伝えください。

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