ウサギ掲示板過去発言No.1500-199807-4
Re:2匹めの子 |
投稿日 1998年7月3日(金)13時11分 NOKO
うさぎを二匹飼っていたわけではないのですが、病気のうさぎと過ごしたという経験から・・・。 一人暮らしの生活の中で、病んだものを抱え、ましてそのこの完治が期待できない病状である時、次にくるのは保護者である方の精神的・肉体的・経済的な負担でしょう。それはまったく人間の病気と患者と家族の関係と同じです。 私の場合は突然の(私にとっては)の入退院の繰り返し、そして亡くなるという一ヶ月間でしたので、毎日病院に通っていながらも、自分自身の疲れに限界を感じていました。退院してきても、自分は仕事をしないと暮らしていけないのです。できるだけ一緒にいてやりたいと望んでも、生活費が入らないことには医療費も払えないのです。出かけている間の不安にも増して、一緒にいるときのうさぎくんの状態に関する気遣いは、近くのコンビニへ出かけることも躊躇し夜もゆっくり休めない状態でした。 ペットロスへの恐れも確かにあるでしょうが、愛情の分散よりも、自分自身の体力や経済力への冷静な評価が必要かと思うのです。今いるこの病状が悪化した時、とても手がかかる、かけてやりたいと望む時、悔いのないようそのこ、また次にやってくるこに、エネルギーが向けられる余裕があれば、自分自身の救済のためにももうひとつの命を迎えるのがいいかもしれません。 私のうさぎが発病した時、我が家には半年ほどあずかっていた居候のハムスターがいました。私のため、うさぎのため、ハムスターのために、そのこは別の友人のうちへ里子に出しました。うさぎの方がひどい下痢でしたので、どんなに部屋を別にしても消毒をしても世話をする私が病気の媒体となりはしないかということと、ひとなつっこいハムスターをかまってやる時間の余裕がなかったのです。 愛するものの病気は患者だけでなく、また体だけでなく、多くの負担を強いるものですね。私は家賃の二ヶ月分、医療費がかかりました。私自身の入院と手術費は保険で補えましたが、うさぎくんは当然ながら、処置ごとに検査ごとに費用がかかります。 遠くない日に別れがくるのを覚悟していらっしゃるようですが、たくさんたくさん抱きしめてよしよししておいてあげて下さいね。どんなにやれるだけのことはしたと思っていても、いまだにもう一日あったら、一日中抱いていたのに・・・という思いが消えなくて夢に出てくれないかなぁ、なんてお願いしている私なのです。 |
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