獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199809-13

複数の病院に行くことについて >おにぎりさんへ
投稿日 1998年9月3日(木)11時04分 くまこ

こんにちは〜くまこです。おにぎりさん、大変ですね・・・うちもそういう時期がありました。
複数の病院に行ってみることについて 思ったことを書きますね。

私の経験からは、マイナスにはならないのではないかと思います。
うちのうさぎも重傷の不正交合が発見される前の2ヶ月間に、3ヵ所の病院に通いました。
その病院遍歴は、
1件目には 糞が少し小さくなったので行ったら、臼歯が一部尖っていて、それを切ってもらいました。それとついでに血液検査も。
ここはすごく有名(名物?)獣医さんの病院で、その時点では 日本で一番ここがいいんじゃないかと思っていました。
しかし、避妊をすべきか否か相談すると「そんなの今 はやらない(=流行してない)からしなくていい」と言われ ???と思ったんです。
それと臼歯の処置も ちょっと疑問に思ったので。
で、職場の近くにある2件目の病院に、飛び込みで同様の質問をしたら、年齢等も考慮した誠意ある回答をしていただけました。
そんな訳で、病気になったら2件目の病院に来てもいいかな、と思っていたら、目の下にコブが出来て、すぐに通院することになりました。
原因は不正交合による膿瘍だったんですが、3週間ほど目の治療をして、治らないんで転院を勧められ、3件目へ通院することになり、今にいたってます。

というわけで、「ここいいじゃない」と思っても客観的に見ればそうじゃなかったり、
避妊とかだと倫理的な考え方が先生と飼い主で違ったり、
犬や猫の治療で有名だからといってうさぎをよく知っているとは限らないし、
獣医さんならみんな、ここにいらっしゃるうさぎ飼いのみなさんより(机上の)知識が豊富とは限らないし、
ともかく、いい獣医さんを見つけるのはすごく難しいですよね・・・

私の場合、思い起こせば1、2件めの病院に行っていた時点でも、不正交合を発見することは決して不可能ではない(というより奥歯の不正交合を知っていれば容易)だったと思うので、残念に思うこともありますが、
逆に2件めで転院を勧められなかったら(これだって獣医として勇気のいることですよね)今生きていないと思います。
だから、いろいろ行ってみて、相性とか 先生の考え方とかに触れてみるのもいいんじゃないかなと思います。
ただ一つ、気をつけたいのは、「あそこの先生はこう言っていたけどどう思います?」っていう不信感を露にするのはよくないかも・・・
その時は 尋ねられた先生が正しいことが前提になっていても、巡り巡って逆の立場になるかと思うといやだと思うので。(と ある獣医さんは言ってました)
壊したくない信頼関係を壊すことにもなりかねないので・・・
ただ、本気でこの病院に転院しよう、と思ったら、かおりんごさんのおっしゃるように 使ってた薬や治療経過をしっかり説明できると 新しい治療が効率的に行えると思います。

金額についても、「人間の保険不適用の場合」くらいの範囲ならいいかなと思います。
ちなみに、2件めで聞いた避妊手術(術後の1週間くらいの入院を含む)は8万円くらいでした。
避妊は去勢と違って、うさぎが糸を抜かないようにしなければならないので、自宅で見張っていられれば5万くらかな?

私が思う 獣医さん選びのポイントは、
病気、治療方針、治療費、などについてしっかり説明してくれること。
それなりに経験があり、日ごろから最新医学を勉強している(と思われる)こと。
分からないことはごまかさないこと。
など 誠意ある態度かなあ。  人間の医者に求めることと一緒ですね。

長くなってしまってごめんなさい。
いい獣医さんに巡り合えて、うさちゃんが回復されることをお祈りしています。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。