獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199809-72

レーザー治療の結果報告
投稿日 1998年9月30日(水)13時36分 くまこ

こんにちは〜
お言葉に甘えて、レーザー治療の結果報告をさせていただきます。
先週の土曜から毎日 一定の時間レーザーを患部に当ててみたのですが、
残念ながら 目に見える変化は無いようです。
現在、うさぎの右眼窩が ちょうど目の出っ張りと同じくらい大きくなっているのですが、
眼窩の出っ張りが小さくなったわけではなく(それは最初から望めないことですが)
大きくなってくる速度がスローダウンしたかどうかは、はっきりとは分からない程度だそうです。
で、これ以上続けてもあまり効果がなさそうなのでやめることにしました。

今後どうするかなのですが、残された唯一の有効そうな方法として、
「歯茎(歯はもう抜いてしまっている)を切開し、それ以上骨や組織は切ったりしないで、
膿と眼窩にレーザーをあてて、その熱?で焼いて殺菌・蒸散する」というのがあるそうです。
それならば うさぎに与えるダメージはより少なくなるのですが、まだ だれもやったことのない手術なんです。
(というか、どうせ完治しないものとして、普通はここまでやらないらしいです)
先生はいろんな文献を調べたり、他の外科や歯科の先生と相談して、この方法ならやる価値があるかも、と考えていらっしゃいます。
前言ってた「骨を削るような大掛かりな手術だと反って予後が悪くなる」というのは免疫の問題もさることながら、
骨の組織に手を加えることで、骨膜が過剰反応して、活発に再生しようとする(その結果膿も活発になる)からだそうです。
なので、この方法は却下となりました。

手術するにしても、先生は「他の先生の協力も得たいし、もうちょっと文献を探して段取りを整えたいし、
私にもじっくり考えて欲しいので 10日くらい時間を下さい」とおっしゃっているので、まだ時間があるのですが、
わたしもどうしたものかと思案しています。

これ以上 手術はしないで静かな余生を送らせようと思っていたのですが、ダメージが少ないならやってみたいと思うし、
一方では 手術しても子宮関連の病気で死んだら手術は意味ないし、
(といっても今は子宮どころではないけど、今のところ子宮関係はまだ猶予があるみたいで)
眼窩が脳に近いことを考えると もたもたしてもいられないし・・・といろいろ考えてしまいます。
でも結局 手術は延命治療でしかないので、それでうさぎのQOLが上がるというよりは
1日もたくさん一緒にいたいと思う私のエゴなんですよね・・・

というかんじです。
不正交合のほうは覚悟を決めていたのですが、先生が目にみえないところでも色々調べたりしてすごく熱心にやってくださるので感動しました。
こういうふうにしていただけると、最期を迎えても、納得できる気がします。
とりあえず今ばにらはすごく元気なので、今日いったん退院して、じっくり考えたいと思っています。

なんか暗い話になっちゃってすみません。
前は 私も書き込みながらシクシク・・・なんてしてたのですが、今はそんなこともなく、現実を見つめて生きてますので大丈夫なんですよん。
またなにか進展があったら書き込みますねー。

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