ぼにーたさんところの眼の件ですが、目の付け根とありました
が、目頭という理解でよいでしょうか？
これはたぶん瞬膜腺が腫脹して、鼻涙管の開口部を塞いでしま
い涙が溢れだした状態なのではないでしょうか？　ウサギには
けっこう見られると思います。たぶん、炎症や肉芽組織のため
に修飾された病変になってしまっているのではないでしょうか。
処置はやはり切除になります。
涙というと普通はひとつのものと思われていますが、実際は３
つの成分から構成されており、それぞれの由来も役割も異なり
ます。瞬膜の一部がなくなったからといって涙が分泌されなく
なるわけではありませんので、ご安心下さい。
実際に涙の分泌が減少してしまう「乾性結膜炎」が犬にはしば
しばありますが、こちらの場合は涙の成分の眼軟膏や目薬で補
ってやる必要があります。

イエダニとは普通ホコリダニとかチリダニと言っているもので
これは吸血しません。家の中の埃や塵を食べて生活しています。
ミミダニ（疥癬やヒゼンダニ）のように直接ウサギの体に寄生
して何かをするということはありません。アトピーの原因とな
ることはありますが、普通はそれ程気にする必要はありません。
ただし、この手のダニが多いということは餌になる埃や塵が多
いことを示唆していますので、こちらをなんとかしましょう。

あと、ウサギの膿瘍では膿がひじょうに粘調性でクリームやチ
ーズのようであると表現されますが、これは単に膿瘍のステー
ジが進んでいるだけです。実際に診察されるものの多くはこの
状態で来院しますが、再発性の症例を診察しますと、初期の膿
瘍では流れ出る状態の膿です。
ウサギの場合、膿瘍の存在に気づくのが遅れがちなので、そこ
まで進行していることが多いのでしょう。

ウサギに木をかじらせることについては、私は賛成しかねます。
ノウサギがかじるのは若木の芽や樹皮であって木質部ではない
と思いますよ。それに木をかじって、前歯を折ってしまい不整
交合の原因となったウサギを知っていますので。