獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-199912-79

歯のはなし
投稿日 1999年12月24日(金)21時07分 くまこ

tomomiさん、歯の悪い子を迎えられたということで、これから大変なこともあるかと思います。
うさちゃんには罪がないので、かわいそうですね・・・
歯も問題には 私もだいぶ悩まされましたが、早期発見早期対処が鉄則、と思います。
放っておくと治せない状態、ひどいときは死を招くことにもなりますので、御早めにうさぎの歯に詳しい先生に診てもらって、適切な治療を受けられることをオススメしたいです。

歯が伸び、食事の摩擦によって適切な長さに保たれているということは、1度バランスが狂うと修正するのが難しいということになります。
定期的に削ったり、歯を抜いたり、方法はいくつかありますので、メリットデメリットをてんびんにかけてみてください。
tomomiさんのうさちゃんは 下前歯が2本とも無い、上前歯1本も抜けそう、とのことですね。摩擦する相手が(下2本)ないので、上の歯の今後を考えると、もしかすると上を抜いてしまった方がいいと言われるかもしれません。
海外の症例で、前歯のコントロールが非常に難しいので抜いた、というのを読んだことがありますが、そのうさちゃんは抜いてよかったみたいです。
だからあまり絶望なさらないでくださいね。
ただ、抜くのはどの先生でもできるというほどにはメジャーではないので、熟練した先生に診ていただくことをオススメします。
(治療によって悪化するケースも多いので)

前歯が悪いのは仕方がないとして、後の方の歯のコントロールを頑張ってみてくださいね、
悪くなったら後ろの歯の方が大変(削るのに麻酔も必要、状態が目で確認できない)です。
歯が適切に削れるように、牧草や野菜中心の食事をオススメします。ペレットでは削れるだけの繊維が含まれていないので、歯が伸びやすいんです。
それからペレットはハードかソフトか、というのは 先生によっても意見が分かれるようですが、私はソフトをオススメします。
理由は、ペレットは歯が削れるために重要な役割をになっているわけではなく、固ければ固いほど 歯と歯茎に圧力がかかってしまい、噛みグセによっては変な方向に伸びてしまうからです。
なので、主食は牧草にして歯を適切に削れるようにして、ペレットは栄養補給に使うのがいいのではないかと思います。

歯や適切な食事については 統一見解?というものがないので、いろいろな説を参考に、納得できる方法をとってみてくださいね。
うさぎの歯と食事についてのHPがありますので、ぜひごらんください。




というメールが返ってきました!
済んでしまったことは今更何を言っても仕方ないし、事実を知って後悔しているようだし・・・
でも、なんで!とこの子を見てると悔しいです。
ここまでが、愚痴といきさつです。
野菜は食べないときいていましたが、この歯ではそのままでは無理ということでした。
細かく刻むと喜んで食べます。
以前はソフトタイプのペレットを朝晩15グラムと、フランスパン!麦を時々だそうです。
獣医より奥歯までかみ合わなくならないようにハードタイプのものをと、指示がありました。
うちの子たちはハードタイプなので、それを与えたらきれいに食べてくれました。
量も少ないので増やしました。牧草(チモシー)もよく食べます。
前歯が抜けたらどういう風に伸びてしまうか心配です。
定期的に切りに行くことになりましたが歯が悪い子は初めてです。
今後のこととか、よき対策アドバイス等ある方お願いします。

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