獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200409-32

蚊とお野菜
投稿日 2004年9月12日(日)02時38分 投稿者 チーママ

まずは蚊ですね。
ウサギはフィラリアの心配はありません。
ウサギはフィラリアの宿主にはならないと、獣医さんが言って
いましたのでご安心を(^^)
ですからウサギにワクチンは不要ですよ。

お野菜
今までの経験と飼育書を読んだり、獣医さんの話を聞いての自分なりの
考えですので、あくまでも参考までに。
どの野菜も水分量はそう変わりませんが、漢方的に言えば
キュウリやレタスは体を冷やす野菜です。だから夏が旬なのですね。
旬の野菜って上手く出来ているものですね。
というわけで、キュウリやもやしはしばらく見合わせてはどうでしょう。
感じとして、白菜も同じ。キャベツはお腹で発酵しやすいと言う話が
ありますので、お腹の弱い子にはどうかな?
基本的に犬猫と同じく、ねぎ類とにんにく類はあげてはいけません。
それ以外ならどれでも基本的には良いのですが、ご存知のように
ウサギの尿はカルシウム尿ですので、カルシウムの多い野菜は知って
おくと良いですね。シソ・パセリ・大根葉・バジル・カブの葉などは
手に入れやすいものの中では、カルシウムの多い野菜です。
最近見ていて比較的どれにも問題なく使えるのはサラダ菜だと思い
ました。それに比較的安く手に入りますね。
ちなみに我が家であげる野菜は以下の通りです。
よくあげるもの>サラダ菜・セロリ・三つ葉・チンゲンサイ・パセリ
        セリ・シソ・クレソン・ブロッコリー・ニンジン
        サニーレタス(今のブームは三つ葉とクレソン)
次にあげるもの>大根の葉・カブの葉・ベビーリーフ(ミックス)
        ラディッシュの葉
品不足の時は >キャベツ・レタス・小松菜・みず菜・京菜・白菜
以上の中から少なくとも3種類にニンジン中1/3とリンゴ1/8〜1/6
(2羽分です)は必ず。これを朝晩で、週2回は夜だけ。
ペレットは袋にある必要量の約半分。牧草は食べ放題です。
野菜は何種類も使うことによって、栄養の偏りや一つの成分の取り過ぎを
防ぐことが出来ます。
また、今の時期は単子葉植物(ネコジャラシやススキ等)やタンポポ・オオバコ
といった野草が手に入りますので、これを野菜代わりにあげる事もあります。
ネコジャラシやススキは大好物です(^^)桜も大好物。
ハーブ類も良いですよ。ワイルドストロベリーやレモングラスは好物です。
食べるならセージやレモンバーム・タイム・ローズマリー等々。
食物繊維の摂取を増やすことができれば、お腹も健康になるのではないかな?

ペレット
これは栄養を補うのに必要ですが、歯の磨耗には役立ちませんのでご注意を。
ペレットが主食の子は定期的に歯のチェックをしてくださいね。
なお基本的に成長期にはアルファルファ原料、大人になったらチモシー原料
が望ましいです。
アルファルファは高栄養ですので、成長期・妊娠授乳期用です。
あまり硬いものは歯に良くありません。

牧草
これが本来のうさぎの餌です。牧草を食べると腸内細菌バランスも
良くなり、腸の動きも良くなります。牧草が多いほど、トラブル
(歯の伸びすぎ・食滞・毛球症等)を回避できますが、牧草だけでは
栄養が不足するかもしれません。
ペレットで栄養は補ったほうが無難なようです。

さて、今の餌との違いはどうでしょうか?
万が一食事内容を見直すとしても、徐々にしてくださいね。
というのは今の食事内容で腸内細菌のバランスが取れているので、
いきなりあれこれ変えてしまうとバランスが崩れて体調が悪くなります。
様子を見ながら、徐々に切り替えたり、食べる種類を増やしたりして
くださいね。色々なものが食べられると、いざという時に助かりますよ。

        


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