ウサギ掲示板過去発言No.1500-200506-73
まぁ、ちょっと短絡的言い方だったかな? |
投稿日 2005年6月14日(火)01時44分 投稿者 チーママ
>(その原因はブリーダーさんやショップにあるのですが) 言いたかったことは。 ご存知のように、ウサギさんは小さいときの嗜好が その後の食事内容を左右することが多いですね。 ですから離乳後に何をあげるか結構大きなポイントですね? ペレットですら、ショップなどと違うものを与えると 食べない子やお腹を壊す子もいますね。 ですから普通はおうちに来る前に食べていたものをあげる と言うのが、無難なスタートの切り方ですよね。 小さいときに何を食べて育ったか…結構重要ポイントです。 下世話な言い方になりますが、「多くの獣医は牧草の重要性を とき、飼い主は牧草を食べてくれないと困っているのに、 なぜ流通はペレットを主食にするのか?」 これが私の以前からの疑問です。 まぁ、突き詰めて言えば、飼い主が買う前に勉強して、購入先を 選べばよいのでしょうが。 ウサギの歯科トラブル、特に臼歯の不正咬合は重篤になると食欲低下 または廃絶にもつながり命にもかかわる問題で、特に膿瘍にでもなった 日には未だこの治療法で必ず治るというものはない様子。 一番よいのは予防に努めること。 この予防に関係するのが牧草のようで、これに付いては インターズー社の「特集 ウサギの臼歯の不正咬合」で興味深い 報告があります。 あくまでも報告した獣医さん(関東・九州)での話ですが、 「不正咬合は純血種よりミックス(雑種)、メスよりオスに多い」 (この点では純血種を育成しているブリーダーさんからつれてきた 子のトラブルは少ないといえるでしょうね) またどちらの病院でも 「臼歯の過長が認められたウサギのほとんどは臼歯の正常な磨耗に 役立つとされている乾草を、全く、あるいは極くわずかしか食べない と言う結果が見られた」 「発症には他の因子(食餌など)の方が大きく関与することが推考 される」 としています。 そして食事内容を主体とした病因に関する考察の記述では、 牧草を食べる割合と不正咬合の発症との相関を調査した結果が 記載されており、今回の結果では 「乾草を全く食べないものでは発症固体が70%近くを占めて いるが、摂取量が増えるにしたがって発症固体の占める割合は 減少し、そして15g/kg(体重1Kgあたり乾草15g)を 超えて乾草を食べている群では全く発症がみられていない。」 と記載されています。 こうなるとやっぱり乾草を沢山食べてほしいわけで(^^;; ところがウサ飼いの悩みの一つが「牧草を食べてくれない」 であるわけで。 もちろん知り合いや近所から譲っていただいたとか、うちのように 保護しちゃったという方もいるでしょうが、現在のショップの様子 を見るに多くの皆さんはショップやブリーダーさんからお迎えして いるわけですね。 ショップやブリーダーさんが人手に渡す月齢だと、すでに離乳を 済ませて一人餌になっている訳で。 それでいつも思うのです。 「なんで乾草を主食で育ててくれないのかな?」 確かにペレットが主流ですし、栄養バランスが取れて健康に育つ というメリットはあるのでしょうが、ペレットが歯の磨耗に関しては ほとんど役立たないとなれば、歯科トラブルは付いて回るのです。 まぁ、一般のショップに関してはすでに一人餌になっている子を 流通から連れてきてお店に展示するのですから、その子を牧草食いに しろと言うのは難しい要求でしょうが。 ですが飼いやすい健康に育つ良い子を飼い主に渡すという点を考えれば、 多少は協力してくれないかなと思うのですね。少なくともプロですから。 それでも昔に比べれば、ウサギ専門店や飼育指導に熱心なショップも 増えてきてはいますが、全体から見ればまだまだ少ないでしょうね。 ほっておけば未だに「ウサギに水を飲ませてはいけない」なんて イメージがあるペットです。 どのウサギさんも病気知らずに育ってくれればと願う私としては プロの協力がほしいところです。 また、もちろん腸内バランスをとって、健康な消化活動をする為 にも、牧草は大切なものであることは言うまでもありません。 なぜペレット主流なのか?? 考えるほどに疑問が起こる私です。 我が家でもやっと牧草を食べてくれるようにはなりましたが、 量的には不十分なので、なるべくすりつぶす行為が必要な 繊維質の野菜や野草を与えるわけでして。 それでも生まれつき不正咬合気味のユキに関しては、2ヶ月ごと に下の門歯を2mm削るというメンテナンスが必要です。 カロリーが低くほとんど肥満の心配がなく、かつ歯科トラブルも お腹のトラブルも予防できる牧草の重要さを、ますます実感します。 もし繁殖を考えている方がいたら、ぜひとも牧草を食べる子を 育ててください。 鳥でもメガバクテリアという常在菌をもたない(感染していない) クローズドコロニー(非感染群)をブリーダーさんが作るように 努力してくれる方がいれば…というのが、うちの獣医さんの言葉 です。メガバクテリアでかわいい息子をお☆様にしてしまった私 も痛感します。人手に渡す側の意識に期待したいところです。 どうでしょうか?私が思っていることが伝わりましたでしょうか。 うまく伝わるとうれしいです。 |
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