獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200511-91

観光のうさぎ
投稿日 2005年11月22日(火)23時22分 投稿者 チーママ

まぁ大体の想像はつきます。どこかもね。
残念ながら法律上は、そこのウサギは「企業の物」扱いです。
昨今動物愛護が叫ばれて、命を物扱いするのはどうかと思うのですが、やはり
交通事故などで愛犬をなくしても「物損」扱いなのではないでしょうか。
決して愛したものを奪われた心の痛みを償う慰謝料のようなものは、認めて
もらえないことが多いでしょう。
もしそこのウサギの健康状態が見るからに悪いなら、虐待と認めてもらえる
かもしれません。毛づやがなくやせて、皮膚病になっていたり、怪我もしている。
それならば充分虐待の対象になるでしょう。
でも健康状態が悪くなく(良くではないが)、餌も飼育環境も適度なら、虐待と
認めてもらえるのは難しいでしょう。
そこのウサギの平均寿命はどれ位なのでしょうね。
本来ならば、ちゃんと飼育者がいて、扱いを教えてくれるのが順当でしょう。
それくらいは企業に求めても良いと思います。
子供達に命を教える教育にもなるんだと。
ウサギは生き物であり、物ではないと教えることこそ大事ではないかと。
それこそ企業が負うべき社会貢献になるのではないかと。
そのあたりをつつかれるのが、企業は弱いようです。

お散歩ウサギが悪いとはいえないと思います。
であれば、ウサギにリードをつけて散歩に連れて行く飼い主は虐待になって
しまいます。(まぁ、無理して連れて行く飼い主さんはいないでしょうし、
私は連れて行くことはないと思うのですがね。最近の環境はウサギに危険な
だけですから。でもウサ飼いの夢ではありますよね。)
要は監督不行き届きだと訴えるべきでしょうね。ウサギと言うものを
充分知っているはずですから。そこは。
そして、出来たら首輪ではなくハーネスにして欲しいですね。

実際に子供動物園だのふれあい動物園などは、動物園がやっていても
ひよこは握りつぶされていますし(実際目の前であっと言う間にやられました)、
行った私はよその子でもなんでも動物の取り扱い方を教えるのに汗だくになって
しまいます。 だって親が知らないんですもの。小うるさい伯母さんです(^^;;
そして飼育係は子供の数が多くて目が届かない。
でも自分に出来ることは扱い方を教えるだけ。
「立って持ったら、ひよこさんにとっては、あなたがオウチの屋根にいるのと
 同じ高さなのよ。だから怖くて暴れるの。そう、座って膝の上にね。
 そっと抱いて。ほら。おとなしいでしょう」
子供はおとなしくなったヒヨコにうれしそうな笑顔を見せます。
同じくウサギさんも膝の上。
「ゆっくりなでてね。ほらおとなしいでしょう。お腹をギュッってもったら
 あなただって痛いわよね。ウサギさんも同じよ。やわらかくて気持ちいいわね。
 下ろす時はそっとね。ありがとうって」
子供は満足そうな顔をします。
扱いが分からない。怖くて触れない。そんな子に抱かせてあげて
「抱っこできたわね。よかったわね」
その時の子供の目は、何とも言えない満足感を現します。
少し命ってものが伝わったかな?

今や都会の子と言うに及ばず、幼い頃から生き物に触れる子は少なくなりました。
動物を命と言うものを知らずに育つのです。兄弟も少なく、他者の痛みがわから
ない。そうして暗い話がニュースに載るのですね。
だからふれあいコーナーもいいのです。ただ管理者がしっかり管理していれば。
「ウサギとお散歩も情操教育に良いでしょう。でもせっかく命と触れ合っている
 のだから、正しい触れ合い方も教えて欲しい。それが命を商売としている牧場
 の社会貢献でしょう。それとも人寄せの使い捨て商品ですか?」と。

どこまでその牧場が意識してやっているのか。
実際に自分の目で確かめなくては何ともいえないのですが、企業に言ってみる
価値は確かにあります。評判にもかかわりますしね(^^;;
中には、翌日には本社から「カクカクしかじか。このように指示を出しました」
と連絡が入った処もありましたからね。
ぴーはなママさんの頑張った行動が、少しでも報われる事を祈っています。

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