これは、うー子さんの偏見というか、誤解のように思えます。

ウサギは、気管内挿管が大変に困難な動物です。ということは、どういうことかという
と、全身麻酔における維持麻酔にガスを使用する際にも、マスクによる麻酔が用いられ
るということになります。
マスクをしていては、口腔内に存在する歯を切ったり、削ったりはできませんよね。
短時間型の注射麻酔が選択されるのは、まったく、おかしくありません。むしろ、妥当
な選択です。

なんでもかんでも、ガスを使用すれば良いというのは、逆に変です。そういう麻酔しか
とりえない病院であれば、麻酔に詳しくないのではないのでしょうか。
ガス麻酔が安全とよく言われますが、「イソフルレン」においては、呼吸器に問題のあ
る患者であれば、むしろ使用しないようにと先輩から教わっています。疾病と病態によ
って、麻酔は使い分けられなくてはなりません。
＃　どの患者にも１００％のオールマイティの麻酔は存在していません。

麻酔薬は、患者とその病態に応じて選択されるべきものですから、今回のように麻酔の
種類まで説明してくれたのであれば、それは、しっかりとした先生ですね。
自分の使用する麻酔に自信がなければ、黙っていると思いますよ。注意すべきは、ガス
麻酔しか知らない先生の方ではないかな？