獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200605-58

Re.高齢になってからの手術
投稿日 2006年5月9日(火)00時37分 投稿者 チーママ

うーさんママさん
まず、私は獣医さんではありません。一飼い主で、まだまだ勉強不足を
痛感するばかりなのです。
実際に獣医さんから直接レントゲンや血液検査を見ながら説明を受けたの
でもありませんので、見聞きした範囲で「だそうだ」「のようだ」と言った
言葉しか使えないのですが・・・

まずはかかりつけの獣医さんのおっしゃったことは信じてよいでしょう。
膀胱や消化器の可能性もありますが、出血の状況と、薬を処方しても
時間がたつと再発する出血というのも、今まで私が読んだ記事の限りでは
子宮系の病気に見かけたものです。
ウサギさんの体の構造から、子宮系の病気になっても、人間のように
常時出血するものではなく、排尿などの時に出るものですから、血尿と思う
飼い主さんがいるとかかれてありました。
またかなり進行すると、座っっていた場所に赤い跡があったり、突然
かなりの出血を見る事も。
これについては、ウサギ専門病院を持つ先生も「手術しか治療方法はない」
といわれていますし、他のウサギをよく診る獣医さんたちも同じでしょう。
膀胱炎などは薬の処方で直すことが可能ですが、ウサギの子宮系の病気
(子宮の腫瘍や膿瘍等々)は薬での治癒は無理なようです。
唯一の治療が子宮や卵巣・卵管といった患部の切除しかありません。
目安にすべきなのは、貧血の数値や肝臓の値などの血液検査の数値
であって、食欲ではありません。
食欲がなくなるのは、病状が進行し、肝臓・肺などが機能低下し
貧血を起こし、全身症状が悪化したので食欲がなくなるようで、
ここまで来ると手術のリスクは格段にあがります。
せめてやれることは、術前に肝機能をあげるべく投薬し、輸血をし…
ということになります。
また麻酔の方法や薬もいくつかあります。どれがうーママさんのケースに
ふさわしいか選ぶことも大切でしょう。
しかしこうした事を、どの獣医さんも的確に出来るかと言うことになると、
なかなかに難しい。
飼い主として出来ることは「より全身状態がよい時に、時期を逃さず」
と言うことになります。
それで獣医さんは「するなら今ですよ」とおっしゃったのだと思います。

ただどうしても「手術をしたら戻ってこなかった」と言う自体が恐ろしい
と言うならば、そのままでいつまでいてくれるか分かりませんが、このまま
手元で看病するという事でもよいのです。
それについては、誰がとやかく言えることでなく、飼い主さんの納得のいく
道を選んでよいのです。
ちなみに「ドロッとしたもの」と言うのは、子宮内にたまった膿等が
出たのでは?って感じがします。

このままにしたら、今後どのようなことが起きるのか、獣医さんの経験では
いつまで持つと思うか、もう一度聞いてみてください。
(もっとも明日にも食欲廃絶したり、大出血を起して…ということも
 考えに入れてください。どこまで進行しているかは分かりませんので)
そして今現在手術したら、リスクはどれくらいと考えるのか。
正直に思っていることをおっしゃってください、と聞いてみてはどうでしょう。
かわいいウサギさんは家族です。
人間家族が大きな病気になったら、それくらいは食い下がって聞くでしょう?
それが、ひいては飼い主さんが納得できる道を探す方法なのです。
手術をしないとしたら、どんなことが出来るのかも。
いくつも項目を並べて、じっくり考えて、自分が納得できる道を選んでください。
重ねて言いますが、どんな道を選んでも、誰に対しても気にすることはありません。
どんなにしたくても、経済的に無理という事もあるのですから。
ご自分の出来るベストで良いと思うのですよ。

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