ウサギ掲示板過去発言No.1500-200607-142
はるさん |
投稿日 2006年7月24日(月)02時04分 投稿者 チーママ
その後いかがですか? 抗生剤は効いていますか?斜頚があるので、先生も慎重にならざるを 得ないのでしょうね。 歯根からきたものだと薬ではかなり時間がかかるかもしれませんね。 一生延び続けるウサギの歯の歯根は、当然上に伸びていくのですが、 何らかの要因で歯に負担がかかると下のほうへ押し込まれる事になり ます。(ひどい場合だとあごの骨に食い込んでしまう事もあります) ウサギの歯根は開放根といって、人間の歯とは違って先端が開いて いますので、当然そうした場合細菌感染炎症を起こして歯根膿瘍 (膿腫もその一つ)になりやすく、骨髄炎も併発するようです。 ウサギの歯の磨耗を助ける為と言って、ハードタイプのペレットを 与えていると、かえってそれが負担になる事もあるのではないかとも 度々示唆されています。にもかかわらず、多くの飼育本でハードタイプ が歯の磨耗を助けると記載されたままである事は困ったことです。 飼育本の改訂版というのはほとんどありませんから、ハードタイプが良い とかエンセが治療不可能となっているままで出版されている状態です。 もっともハードと言っても乾燥状態でのことで、口の中に入って唾液と 混ざった時に容易に崩れるものもあるので、ペレットの表示がハードと なっていても一概に硬すぎるとは言えないようです。 それを確かめる一番の方法は、ご自分で食べてみる事(^^) あるいは水をたらして崩れ具合を確かめてもいいでしょう。 と言う事で、歯根に原因がある場合の根本的治療は抜歯しかない のですが(時として自然に抜けてしまう事もあるようですが)、 はるさんのウサギさんのように全身麻酔に躊躇する場合には次善 の策として抗生物質で化膿を散らすと言う方法が考えられます。 このまま投薬で様子を見てどうしようもないようなら根本治療に 踏み切るのか、体力に余裕があるうちにあえて抜歯したほうが 良いのか、微妙な所でしょうね。あまり経過観察を長く取らずに 獣医さんとマメにご相談されたらよいと思いますよ。 一番良いのは薬が効くことですが・・・この場合は、以後の食事は やわらかいものにするほうが無難でしょうね。
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