ウサギ掲示板過去発言No.1500-200607-159
re: 圧迫排尿 |
投稿日 2006年7月25日(火)12時05分 投稿者 プロキオン
必ずしも悪化というのではなく、病態のステージということになると考えられます。 私達も管理上、そのような状態になることを望んだりもしますよ! 麻痺が生じた脊髄の位置にもよりますが、膀胱の排尿中枢が損なわれて、自然な本人の 意図する排尿ができなくなっていると、飼い主さんによる圧迫排尿の必要性が出てきま す。 そして、その状態が継続すると、排尿を妨げている括約筋が麻痺してきて、排尿が容易 になってきます。ここまで来ると、排尿をさせるという行為は、逆に容易になって、尿 閉からくる尿毒症の危険はきわめて低くなります。 患者を退院させるとしたら、この時期以降の方が飼い主さんの負担が少なくて済みます。 ただし、細菌感染による膀胱炎や尿道炎の可能性は上がってきます。 で、この状態がずっと続くのかというと、残された正常な神経同士が連絡をとりあって また、もとのような自然な排尿ができるようになることもあります。そうならないこと もあります。どちらへ向かうかは、本人次第です。 排尿するならするで、尿による皮膚炎の防止や、膀胱炎を防止するように清潔に保つ必 要が出てきたということなのです。 まあ、そういう手間暇も必要にはなるのですが、圧迫排尿の手間に比べれば、ずいぶん と楽なものというのが、私の実感ですね。
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